沖田双子妹
□迷子の迷子の子猫ちゃん
3ページ/3ページ
「頼夜可愛かったねえ」
「あんくれぇのガキは生意気なのが多いのに、さすが源家の嫡男でィ」
焼きそばと飲み物を買い、近藤さんたちが待っている場所まで歩きながら、別れたばかりの頼夜について話す。
「そーいやオメー可愛いって言われてたぜィ」
「ホント!?」
「ホント。で、俺はかっこいいんだと」
「ホント?」
「ホント。何疑ってんだコラ」
ごめんごめんとニッと笑うなまえの頭を小突き、見えた2人の元になまえの腕を引っ張って向かった。
「お帰り2人共!随分遅かったけど混んでたのか?」
「迷子に会ってね、保護者に届けてたの」
「へえ。オメーたちが時間外に仕事するなんざ意外だな」
「俺は土方さんが雌豚どもに逆ナンされてるのは、意外でも何でもなかったけどねィ」
「なっ!見てたのか!?」
「ちょ、総悟聞いてないよ!」
「さっき待ってるとき見えたんでさァ。で?どの雌豚と付き合ったんですか?」
「誰が付き合うか!」
「あれ、いさ兄泣いてる」
「大方自分もその場にいたのに、見向きもされなかったことが悲しいんでさァ」
「あー、まあゴリラには逆ナンなんてしないよねえ。変な柄の海パンだし」
「…テメーら近藤さんさらに泣かしてどーすんだ」
しくしく泣き出した近藤さんを背に、買ってきた焼きそばを食べた。うめー。