沖田双子妹
□彼らはこんな関係
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竹刀を片付け、大和は蒸し暑い道場から出た。吹き出る汗を拭いながら風呂へ向かえば、先に入っていたらしい同期の和泉がいた。
「お疲れ」
「大和もお疲れー。昼飯食ったら集合だってよ」
「そっか。ありがとう」
胴着を脱ぎ、冷たいシャワーで汗を流す。素早く頭や体を洗い、最後にもう一度シャワーで体を冷やして風呂から上がる。
「今日の昼飯素麺だって」
「いいね。夏はやっぱり素麺だよ」
「でもここ1週間、昼素麺だぜ?さすがに飽きるんだけど」
「俺は平気だけどよく考えたら飽きるよね。茄子の天ぷらとかあったらなあ」
「うわ!すっげぇ美味そう!おばちゃん揚げてくんねーかな」
手早く着替え、暑苦しい隊服に身を包んだ2人は食堂へと向かう。