短編
□月に照らされた白磁
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音を立てず襖を開ける。部屋の真ん中に敷いた布団には恋人であるなまえがすぅすぅと眠っていた。
時計は既に深夜を差し、月が西に傾き部屋を照らしている。
「よく寝てらァ」
そっと近づき、胡座をかいてその穏やかな寝顔を覗く。頬にかかる髪を払い、キスを落とす。
極め細かな肌は唇によく合い、そのまま何回か肌を吸う。
刀を畳に置き、なまえへ覆い被さる。その時掛けられていた布団を退かすのも忘れない。
あまり寝相がよろしくないなまえは朝起きる度に着流しが乱れていた。今も胸元と裾ははだけ、人目を気にしない高杉としても今の彼女は誰にも見せたくない。
乱れた胸元に手を這わすと、寝ているためいつもより高い体温が冷えた手に調度いい。乱れてんなら無くても変わんねぇだろ、と襟元を左右に開き豊満な胸を外気に晒す。
寝るときは上の下着を着けないなまえのふるんとした胸が、高杉の目に飛び込んでくる。何十回と見てきたものだがやはり体は正直で、ごくりと喉元が鳴った。
手のひら全体で胸を揉み、柔らかさを堪能する。頂を摘まみ、主張させるようわざと引っ張っては離す動作をすれば、頂は次第に固くなってきた。
高杉はニヤリと笑い、唇でそれを含むとあむあむと挟む。もう1つの頂はもちろん指で弄っている。
「んっ…」
僅かに眉をしかめ反応を見せたなまえに満足そうに笑い、また胸への愛撫を続ける。
頂を舌で転がしていると、んん?と間抜けな声が上がった。
「やっと起きたか」
「やっ、晋助何やって、ん」
「まあ前より早くなったから許してやらァ」
「ひあっ、…やだぁっ」
「クク、寝てるくせに感じやがって」
喋っているときも高杉の唇はなまえの頂から離さず、歯で甘噛みをする。
話す吐息と噛まれた痛みで、眠気は吹き飛び完全に感じ始める。
「あ、っもう、そこばっかっ」
「オメーここ弱いもんなァ」
「ああっ!」
ピンと指で弾けば軽くイったのかビクッと体を震わす。
ニヤニヤと笑ったまま高杉は乱れた裾に手を伸ばし、太股から中に手を入れる。
「し、晋助!」
咎める声をそのままに、笑みを深め下着に手を添える。
そこは既に湿り気を帯びていて、下着の上からでも濡れぼそっていることが分かる。
グッと下着の上から中に指を入れると、案の定ぐちゃりと音がする。そのまま指を動かすと、もどかしそうになまえが喘いだ。
「やあっ…それ、やだあ」
「ならどうしてほしい?」
「う…」
「言わねえとこのままだぜ」
下着の上から目一杯中へ入れる。イイところに届きそうで届かない指の動きに、なまえは顔を真っ赤にして高杉の髪の毛をくしゃりと掴んだ。
「しん、すけっ。指入れ、て」
「指なら入れてるぜェ?」
「っ…、下着取って、晋助の指、をっ……ひゃあん!」
言葉の途中で裾をはだけさせ下着を脱がす。すぐに足を所謂M字に開かせ、指を三本突っ込んだ。一本だと思っていたなまえは思わぬ快感に背を反らせ、どろりと感じた液を出す。
ぐちゃぐちゃと耳も犯されたようなその音はなまえの理性を壊していく。それを見て高杉が頂に吸い付き舌で転がせば、理性はガラリと崩れた。
「あっ、あっ、ああ!ひ、あっ」
「もう一回イっとくか?」
「や、晋助のが、いいっ」
「っ」
求めるように伸ばされた細い腕。上気した頬に潤んだ瞳。そして自分を呼ぶ欲の混じる声。
高杉は自分の着流しを素早く緩めると、なまえの太股を持ち入り口にぴとりと当てる。
「なまえがわりぃんだからな」
そう言って、グッと一気に貫く。自身を全て入れられるのを感じ、なまえの視界がチカチカと光った。