沖田双子妹
□nobody knows
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武装組織、真選組
警察庁の組織の1つで、局長に近藤、副長に土方、そして十の隊に分かれ形成されている。1つの隊に隊長、副隊長がいて、10人前後の隊士が割り振られている。
対テロ用だけあって、主な仕事は攘夷志士を取り締まり江戸の市民を守ること。一部の隊士に街を破壊されて所謂チンピラ警察だと反感を買っているが、頼りにされているのも事実。
これらのことは大江戸警察24時などのTV番組で放送されたこともあるので、市民の認識はこの程度に留まる。
しかし何事にも秘密裏にされているものがある。それは真選組も然り。
真選組には一から十までの隊があると言った。世間にも知られているし、所属する隊士もそう思っている。
しかし真選組には零≠冠する隊が存在した。
その名を他の隊名と合わせ、零番隊と言う。
一の前にあるわけでも、十の後にあるわけでもない。この隊は真選組に属していながら特殊な存在だった。
十までの隊は真選組のものである。
真選組は幕府の機関なため幕府が動けと言えば逆らうことはできないが、基本的に局長と副長が指揮権を持っている。
また監察方は副長直属のものであり、局長は関与しない。
そして零番隊。彼らは真選組に属していると同時に、警察庁長官の松平を通って幕府直属の部隊であった。
末端の組織である真選組にいながら、幕府直属の部隊。その特殊な立ち位置にいる零番隊は幕府から任務が言い渡されれば、真選組のどんな仕事よりそちらを優先しなければならなかった。
「隊長、1体確認したぜ」
「了解。みんな、さっさと終わらして甘味屋行くよ!」
「「はーい!」」
「だから朝からそわそわしてたんだね」
「隊長は…楽しみにしてましたから」
真選組のものとは異なる隊服を身に纏い、栗色の髪を靡かせた少女は挑戦的な目で目の前の知的外生命体―――えいりあんを見つめる。
「今日はチョコパフェ半額日。絶対食べるんだから」
隊長と呼ばれ刀を構える少女の名を、沖田なまえ。
他の隊士より上着の裾が長く、風に揺らめいている。
「―――行くよ!」
世には知られないその隊の名を、零番隊と言う。
そして
対えいりあん用の戦闘部隊である。