沖田双子妹
□秋の祭りもオツだよね
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「え、お祭り?」
縁側で髪を拭いていると、隣でアイスを食べていた総悟が教えてくれた。
明日から3日間、江戸で秋祭りがあるらしい。いつかの祭りでは将軍も参加するってことで真選組も駆り出されたみたいだけど、カラクリの暴走があったことを考慮して今年はどの祭りにも参加しないみたい。
「お祭りかあ。花火とか上がる?」
「上がるぜィ。たしか最終日」
「うわ、見たい!総悟は行ったことある?」
「秋祭りはねーな。祭りと言えば将軍の警護ん時に山崎がな」
「うんうん」
その時にあったことを総悟が色々教えてくれた。退がたこ焼き買いに行ったのに食べちゃったとか、射的でグラサン当てたとか。
ってか、たこ焼き食べたいかも。
「そーご」
「何でィなまえ」
ニヤリと笑えば、ニヤリと返ってくる。
「「決行は最終日」」
話さなくても意思疏通ができるのは、さすが双子だよね。
いつの間にか頭を拭いていてくれた総悟にお礼を言って、風邪をひく前に部屋へと戻ることにした。