沖田双子妹
□瞳孔開いてるけどいいの?
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「行ってらっしゃーい」
パラソルの下から3人を見送って、なまえはサングラスをかけシートに寝転んだ。
薄ピンクの下地に白のドット柄で所々にフリルの付いたビキニは、見た目愛らしいなまえにとても似合っていた。
髪は緩く編んだみつ編みで胸の下で結んでいる。爪には白のマニキュアを塗り、どこからどう見ても刀など握ったことがないような今時の女の子だった。
そして目を引くのが、胸元に光るネックレス。
赤い綺麗な石が細い針金に囲われ、それをチェーンで吊るしていた。
「ちょっと寝ちゃおうかな」
自分の鞄を枕に、なまえはサングラスをかけたまま目を閉じた。
「んっ」
ぱちりと目が覚め携帯で時間を見れば、正味30分くらいしか経っていなかった。
「でも結構ぐっすり寝れたかも。って、ん?」
体を起こし何となく見た先に、土方がまたも逆ナンされていた。
さっきは可愛くない女だったみたいだけど、今回はまあまあかな。妙や月詠レベルじゃないけど。
土方は女たちを相手にしていなかったが、女たちは土方のような顔の整った男を逃すまいと目の前に立ちくねくねと体を揺らしていた。
その様子を凄いなあと暫く見ていたが、女が自分の豊かな胸をこれでもかと寄せ土方の腕にピタリと引っ付いたのを見てからのなまえの行動は早かった。