s.h.d.c.
□HEAVEN-40
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四柱の一つスパーダが守護するフィールドでアインスンとユニゾンしたはやてと傍にいたシャマルは自分達の目の前に映るシグナム達守護騎士とスパーダの戦いに唖然としていた。
「…スパーダがこんなに強いなんて」
『主はやて、どうします?』
「ツヴァイちゃんとユニゾンしているヴィータちゃんですら傷一つつけられないなんて」
「…皆」
笛を口にくわえニヤリと笑うスパーダの前に膝をつくシグナムとヴィータの二人。
額から血を流し息を荒げている二人の傍で、ザフィーラは拳を握りスパーダに接近し拳を振るうがザフィーラの拳はスパーダの身体をすり抜けてザフィーラは顔を歪めたまま至近距離から風の弾丸を受けてしまう。
「クッ!レヴァンティン!」
カートリッジを使用しレヴァンティンが炎に包まれシグナムは紫電一閃でスパーダを叩ききろうとするが、スパーダが笛を吹くとレヴァンティンは先程のザフィーラ同様に身体をすり抜けてスパーダはニヤリと笑ったままシグナムに対し回し蹴りを喰らわせ地面に転がす。
「シグナム!」
はやての声を耳にしながらスパーダはニヤリと笑う。
「おいおい!ヴォルケンリッターってのはこの程度なのかよ?」
この人数で傷一つつけられないのかとスパーダは高笑いしながら笛を吹こうとしたのだが、
「ラケーテンハンマー!!」
「おっ?」
スパーダの眼前にはヴィータが接近しており、スパーダの目の前にはアイゼンが迫っていた。
しかしスパーダは風の障壁でそれを受け止めて、その間に魔方陣を展開し至近距離から風の衝撃波でヴィータを吹き飛ばすとスパーダは距離を置くように離れていく。
「駄目だこりゃ〜。もう呆れて溜め息しかでねぇや。」
やれやれと肩をすくめ呆れた表情を浮かべるスパーダ。
それに対しはやてはスパーダの目を見て顔を歪める。
(スパーダのあの目、まるで私達を雑草を見るような目で見とった)
『主、はやて』
「アインス、いくで!」
『はい!』
はやての足元に魔方陣が展開されその背後には白き刃が複数出現した。
その刃は炎や雷や氷を纏っており、全ての矛先がスパーダに向けられる。
「そいつは確か…」
かつて一度見たことがあるその魔法にスパーダは目を細める。
あの時は初見でもあり、油断していたが一度目にすれば問題はない。