深き月夢
□挿絵
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「痛ってー…」
ヒル魔が頭を押さえて体をおこす。
「ゴメン。大丈夫?」
同じく起き上がったルナはヒル魔を見て
今頃かばんの中でぐしゃぐしゃになっているであろうビラを思い出した。
ヒル魔の方でも一瞬でルナの顔と朝の出来事が結びついたが
ルナの下で潰れているノートパソコンを見て
そんなものはすぐに宇宙の彼方に飛んで行ってしまった。
元はパソコンだった物の残骸が虚しくチカチカ点滅している。
「てめえ俺のパソコンぶっ壊れてんじゃねえか!!どうしてくれんだっ!」
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