★他キャラ★

□アキラさんがやってきた
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※会話文



『……え?』

「やぁ、名無子ちゃん。来ちゃった」

『来ちゃったって、えぇ!?』

「あ、その服。前に俺が買ったやつ?やっぱり名無子ちゃんに似合うと思ったんだ。可愛いね」

『あ、ありがとうございます///』

「入っても良いかな?」

『ど、どうぞ』

「ありがとう。お邪魔します」







「やっぱり名無子ちゃんの部屋は落ち着くね」

『コーヒーで良いですか?』

「うん。ありがとう」

『急にどうしたんですか?』

「今日、百鬼の奴らと呑みだったんだけど終電逃しちゃってね。名無子ちゃんの家が近かったから泊めてもらおうと思って」

『そうだったんですか』

「ごめんね、急に来ちゃって」

『いいえ、私も会いたかったですし…』

「…本当?」

『…はい』

「…おいで、名無子ちゃん」

『…はい』

「…んー、癒される。ホントはね、終電逃したから来たわけじゃないんだよ」

『え?』

「終電はまだまだ先なんだよね」

『じゃあ…』

「呑んでる時に名無子ちゃんの事を思い出したら会いたくなってね。先に抜けてきたんだ。たぶん百鬼のメンツはまだ呑んでると思うよ」

『いいんですか?』

「うん。大事な話はほとんど終わったし後は潰れるまで呑むくらいだから。名無子ちゃんと会う方が大事だよ」

『…あ、ありがとうございます』

「あ、そうだ。名無子ちゃんの部屋で呑もうと思ってたから買ってきたんだ。フルーツ系のもあるから名無子ちゃんも呑もう」

『はいっ』







「はい、乾杯」

『…乾杯』

「どう?美味しい?」

『ジュースみたいで呑みやすいです』

「そういえば名無子ちゃんとは呑みに行った事ないね」

『はい、なかなか時間無いですし』

「今度、出かけた帰りにでも行こうね」

『はいっ』









「…名無子ちゃん、大丈夫?」

『…んー、大丈夫です…』

「酔っちゃったかな。名無子ちゃんどんどん呑むから」

『…ジュースみたいで美味しくて』

「目が虚ろだよ。今日はもう辞めよう」

『…はい…』

「空き缶 片付けてくるね」

『…アキラさん』

「…どうしたの?」

『…アキラさんが会いに来てくれて、ホントに嬉しかったです』

「………」

『…えへへ』

「…もぉおお!!!」

『…ふぇ!?どうしたんですか?』

「そんな可愛い事、不意打ちで言われたら理性抑えられなくなるでしょ…っ!さっきからずっと我慢してるんだから…っ」

『………』

「……ぐうぅ(´ω`;)」

『……いいですよ』

「…え?」

『…しても良いですよ。アキラさんが我慢するくらいなら…』

「名無子ちゃん…」

『…は、恥ずかしいですけど』

「………」

『………////』

「…いや、今回は辞めておく」

『…え?』

「好きな子が目の前にいるのに我慢するのは辛いけど、名無子ちゃん酔っ払ってるし、酒の勢いではしたくないよ。大切にしたいしね」

『…アキラさん』

「…だから今日は普通に寝よう。あ、今日は泊まってくからね」

『はい』

「…その代わり、次の時は覚悟しといてね」

『…は、はい」




アキラさんがやってきた
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