捧げ物置き場

□素晴らしき宝物
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そういえば、いつか一度だけ、高架下まで逃げた時に、駆け落ちみたいって言われて、馬鹿じゃないの、って言ったけどね、嫌ではなかったんだよ。絶対言わないけど。一層のこと、このまま逃げ出したいよ。決して叶わないんだけどね。

「…犬……」
「…ん?」
「……帰ろ…」
「うん…」

やっぱりね、僕達の帰る場所は彼の方の元でしかないんだと思うんだ。犬の言う“幸せ”も、彼の方がいらっしゃらなかったら無かったんだよ。感謝しなきゃね。

寒いね、犬。トンボが沢山飛んでるね、犬。やっぱりお前は温かいね…犬。



片桐様!!こんなにすばらしい小説誠にありがとうございました_(_^_)_
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