捧げ物置き場

□素晴らしき宝物
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「…柿ピー、さ…」
「…何」
「……やっぱ、何でもない」
「…そ、……」
「……うん…」

本当は気になったけど、聞かないでおいた。どうせ、うまく誤魔化されるだろうから。
時々吹く風がとても冷たいな、と思った。もう、秋も深いんだね。少し寒い。

「柿ピーはさ、今みたいなのがずっと続けば良いとか思わない?」
「…何で」
「今まで監獄居てさ、ずっと閉じこめられてたじゃない」
「…うん」
「今はさ、柿ピーと一緒にいろんなことしたり、骸さんに怒られたり、さ…」
「……うん」
「それでさ、何だか幸せ感じちゃうわけよ、俺は」
「………うん」
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