すーさいどちゃん!
□すーちゃんの生計
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「すーちゃん、あんたなんだかんだ言って家賃だけは払うわね。」
すーちゃんの家、つまりアパートは、大家であるよし子の部屋でもある。
居候しているのだ。
そのため、実質家賃はいらない。
だがすーちゃんはどこかしらで稼いだお金をよし子に毎月納めている。
「どこかでバイトでもしてるの?あんた義務教育中でしょ。」
「簡単な事です。」
ズルズルとお茶を飲みながら、すーちゃんは筆箱を漁る。
「このカッターを持ってコンビニに行き、『金を出せ。さもなくばここで死ぬ。』って言えば大抵うまくいきます。」
「!?あんたなんてことを…!大変、警察!」
慌てて受話器を取るよし子の裾をすーちゃんはハシと押さえる。
「よし子さん…」
「いくらあんたでもね、やっていいことと悪いことがあるわよ!」
「やってないです。」
キッパリ。
沈黙が流れる。
「は…?」
「さっきの話は冗談です。本気にしないでください。」
(もう、何なのこの子…言動も何も読めやしない)
よし子は混乱の涙を流すのであった。
「基本私の行動は本気にしなくていいです。」
すーちゃんはカッターをしまうと飲み終わった湯呑を下げてカラカラ笑った。
不気味な笑い声が部屋中に響いた。
・‥…TO BE CONTENUED…‥・