すーさいどちゃん!
□初めまして!すーさいどちゃん
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「いやーーーーー!」
劈く悲鳴が部屋にこだました。
田中よし子(48)。この家のオーナーである。
四畳半の小さな和室部屋からぶら下がる紐。
それにぶら下がる…死体――
「違います死んでないです。」
紐からぶら下がっていた人間は、よっこいしょと首から紐を外す。
「す、すーちゃん!驚かさないでよ!」
「日常です。いい加減慣れてください。」
「首吊るのが日常っておかしいでしょ!」
「私、すーさいどちゃんですから。」
すーちゃんは無表情に語る。
十代前半にして、死んだような目つき。
よし子の家に居候する学生真っ只中の少女であるが、その私生活は謎に包まれている。
ただ一つ分かっているのは、日常に自殺未遂行為が含まれているという事。
「よし子さん、人の自殺邪魔して何の用ですか。」
「ああアンタに忠告しに来たのよ!ここで死なれたら迷惑なんだからぁ…」
「分かりました。死なないように自殺します。」
「それ、意味わかんないからね!」
はてさて、こうしてすーちゃんの日常は幕を開けたのだった――
・‥…TO BE CONTENUED!…‥・