10/26の日記

00:38
全力で甘やかされる
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うたプリ(砂那)
※分裂


とある


いつものように
那月を抱き締めながら目覚め
腕の中
まだ眠る那月の
その額にそっとキスをして

「んぅ…」

「おはよう、那月」

なんて
お決まりの
やりとりをして

二度寝しそうな那月を
甘い口付けで起こし
顔を洗いに行かせ

ここまでも
まあ
よくある朝の光景だった

…だったのだが

顔を洗い
戻ってきた那月は
眩いばかりの笑顔で
おもむろに

「さっちゃん、大好きだよ!」

そう言って
言って…

現在

「何が食べたい?
紅茶はなにがいい?
あ、寝ぐせ直してあげるね
今日はどの服を着る?
僕が着せてあげるからね
体、だるいの?
ならマッサージしてあげる!
何か欲しいものはある?
テレビ見る?
音楽聴く?
楽譜なら、はい!どうぞ!」

という具合に

気づけば
何から
何に
いたるまで

那月の独壇場と、化していた

俺が何かしようとするたび
先回りして済まして

俺が何か言うたび
的外れだったり
しながらも
必死に動き回って

そして

「さっちゃん、大好き!」

困惑する俺など
お構いなしに

頭を撫でてきたり
頬にキスしてきたり
ギュッと抱き締めてきたり

不可解なほど上機嫌

まぁ
那月が安定しているのなら
特に問題もないのだが

「…今日はどうしたんだよ」

問題はないが
疑問には思う

すると
那月は俺の手を取り
はにかむように微笑んだ

「いつも
僕はさっちゃんに甘えてばかりだから
だから、今日は思いっきり
さっちゃんに甘えてもらおうと思って」

にっこりと
そう
とても
嬉しそうに
言う、ものだから

「………」

俺は言葉をなくして
呆然となって

(なんだよ、それ…)

どうしようもなく
心が
くすぐったくなって

ひどく
むず痒くなって

「そうじゃないだろ…」

耐えきれずに
キスした

「ん…、さ…ちゃん?」

俺の感情を読みかねてか
不思議そうな瞳が向けられる
だが
教えてはやらない

(お前は
俺に
甘やかされてればいいんだよ)

抵抗もない口付けを深くして
那月が酔いしれる間に
ベッドまで導き
そっと、埋もれさせる

解放すれば
溢れる
甘い熱ばった吐息

見上げてくる瞳が
ぼうっと俺を映して

「甘えさせてくれるんだろ、那月」

耳元へ囁けば
震えた身体

「…せっかくお洋服、着せてあげたのに」

「なら、お前の手で脱がせてくれよ」

ベッドに落ちていた手を拾い
胸元に押し当てる

俺の心臓
那月を求める、鼓動

「お前を抱きたい
お前を感じたい
お前に溺れたい
なぁ?
いいよな、那月」

指がきゅっと
俺の服を掴む

「…さっちゃん、意地悪です」

少しだけむっとして
ふい
染まる頬

触れあうだけのキスを交わせば
そこには
もう
いつもと同じ
那月の姿があった

「愛してるぜ、那月」

そうだ
そうやって
お前は俺に甘やかされてればいい
ずっと
これからもずっと

甘えるのがお前の役目
受け止めるのが、俺の役目

そうだろ?

(たく、反則すんなよ馬鹿…)

思わぬ報復だった

ときめいた胸は
誤魔化せない

愛しさは
喜びは
嘘じゃない

「…ありがとうな」

聞かせるつもりはなく
本当に小さく
呟いた
その言葉

しかし
どうやら
届いてしまったらしい

那月は幸せそうに
満足そうに笑んで

「さっちゃん、大好きだよ!」

ぶつかるように
思いきり
重なった唇

それは

何よりも甘く
どんな言葉より
俺を酔わせる

最高の、キスだった…



::+::+::+::+::

甘やかしたい派。砂月。


究極のリア充になってしまえ!
永遠にいちゃってていいよ、もう!

…と

じったんびったん
しながら
書いてました(笑


.

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