書物庫

□閉ざされた心
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あの日…おふくろが死んで、俺は一族に引き取られた。


日に日に激しくなるいじめ。


誰も仲間だと思ってくれなかった。


それで俺は…一人、森の中へ逃げたんだ。


真冬の夜中に森へ…


俺の体は氷みたいに冷たくなったのを覚えてる…


でも、あのまま一族のところにいると…殺されてしまう気がしたから…。


寒くても、一族のいる館へ戻る気はしなかった。
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