書物庫

□蝶々
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「犬夜叉?どこにいるのです?母ですよ〜」

「母上〜〜木から降りられなくなっちゃった…助けてぇ〜…」

「犬夜叉〜〜」

十六夜は真上にいる犬夜叉に気づかず行ってしまった

「母上〜!」

犬夜叉はび〜び〜と泣くばかり…

「誰か〜!誰か〜!」

3人の城の者が慌ててかけつけてきた

「どうなされましたか?十六夜様…」

「犬夜叉が…犬夜叉がいないのです!」

「……十六夜様、落ち着いて下され…犬夜叉なら、そこの木の上で泣いておられますよ」

「あらっ!?犬夜叉!!どうしてそのような場所に…」

「ちょうちょを追い掛けてたら……」

「ひとまず降ろしますか」

城の者が犬夜叉を降ろすと、犬夜叉は十六夜のもとへ飛び付いた

「蝶々をいじめてはなりませんよ犬夜叉」

「母上ぇ、蝶々は食べ物じゃないの?」

「食べ物じゃありませんよ犬夜叉」

「でも、父上と兄上が食べてもイイって!」

「(あの野郎)父上のこと、信じちゃ駄目です」

「…あっ!あにうえ!!」

「どうした?犬夜叉…」

「母上が蝶々を食べちゃ駄目って!」

「殺ちゃん!変なこと教えちゃ駄目でしょっ!」

「冗談で言っただけた。あれ(犬)は私を信じているからな…」

「殺ちゃん。犬夜叉は子供なのですから、信じるに……」

「父上が主犯だ。父上が悪い。私は何もしていない」

「あ!父上だ!父上ぇ〜〜っ!!」

「何をもめている…」

「蝶々を食べちゃ駄目って言うの!」

「あたり前です!」

「食べたのか?犬夜叉…」

その時っ!

タタタッ パクッ ムシャムシャ ゴックン

「ごちそうさまっ!」

犬夜叉がついに蝶々を食べてしまった

「あなたぁーーーっ!」

「静まれ!十六夜〜!」

逃げていく、西国を支配している大妖怪を追い掛ける、十六夜を犬夜叉達は見えなくなるまで見送った

「うまいか?犬夜叉」

「おいしーよ!兄上っ!」





END
 

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