書物庫
□生き地獄
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「ぁっ、くぅ……」
「もっと鳴けよ半妖」
すでに幼い犬夜叉の体には浅い傷や深い傷、痣がいくつもできている
「言うこと聞いたら優しくしてやるぜぇ…」
髪を鷲掴み、下を向いていた顔を上に向かせられる
「………な、にを…すれば……ぃいの?」
「あそこにある寺の坊主を殺せ」
寺のある方向を指差しながら言う
「―――わ、わかった…」
幼く力の無い犬夜叉が生きていくには妖怪の仲間、否、手下になり命令を聞くしかなかった
「よし、怪我が治ったら殺しに行きな…」
何も言わず頷いた
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