Sweet Holiday

□Sweet Holiday 2
1ページ/1ページ

【YFside】


あれから何日か経ち、やっと名無しさんさんと時間が合い、今日会うことになっている。



引き受けてくれるかな…


この間からそのことばっかり気になってる。


JS「今日名無しさんさんくるんですよね?」


JH「あぁ^^もう少ししたらくるんじゃない??」


MN「楽しみ〜^^」


YF「そ、それまで4人で歌おう!」


少しでも気を紛らわすために、4人で演奏をはじめる。



何曲か歌っていると名無しさんさんの姿が目に入った。




君に届くように…




一生懸命歌ってた…




目が会うと微笑んでくれる。




その微笑に…



胸が高鳴るのを感じた。



演奏を終えると、笑顔で駆け寄ってくる名無しさんさん。



「すごーい!みんなすごくかっこよかった^^!」



JH「名無しさんー!遅いよ〜w」



JS「おっ。ギター持ってきてくれたんですね!」


「一応持ってきてみました^^」


MN「早速やりましょうよ♪」





5人で音を合わせて歌いだす。




やっぱり・・・




この感じ・・・すごくいい。



歌っててすごく楽しい。



ギターもかなり良い感じ!




ギターの手入れも行き届いていて音がすごくいい。




数曲しか歌ってないのに・・




もっと昔から一緒に合わせてる感じ。





MN「いやぁ〜やっぱ本当に名無しさんさん良いです♪」


JS「一緒に演奏してて楽しいです!」


YF「本当…歌だけじゃなくてギターもすごく上手いですね。」



「いや、そんなことないですよー。ヨンファさんのが上手いです^^」



褒められて内心すっげー喜んでる俺。



JH「ねぇ、このあとみんなでご飯行かない?」


「ご飯?いいね^^」



MN「じゃぁ早速行きましょー♪」



そういってミニョクが名無しさんさんの手を引いて行ってしまう。



あっ・・・あいつ・・・許さない・・・。



【YOUside】



久しぶりに会って大人になったジョンヒョンに少し・・戸惑ってしまう。



ジョンヒョンは私の初恋だった。




でも訳あって日本に帰ることになってしまい、最初は頻繁に連絡していたものの、どんどん連絡する数も減っていき、ここ数年連絡もとっていなかった。



JH「ねぇ名無しさん、今何してるの?」



「今はお母さんのケーキ屋さん手伝ってるよ^^」


JH「あぁ〜!おばさんケーキ作るの大好きだったもんね!美味しかったし^^」


「うん^^」


JH「ふ〜ん…音楽は?」


「ん〜…たまに路上で演奏するくらいかな。…才能ないから^^」


YF「い、いやいやっ…!才能ありますよ!!」


勢いよく言うヨンファさん。


「え…?」


YF「あ、すみません…でも…もったいないです…上手なのに…」


MN「そうですよ〜!」


「いやいや…。でも、ありがとうございます^^;」


JH「ねぇ名無しさん。…俺らと一緒に組まない?」


「っ…!?」


予想もしてなかったジョンヒョンの発言に言葉がでなかった。



JH「こないだ歌ってるのをうちのマネージャーが見てぜひって言ってて…俺たちも名無しさんと一緒にやりたいって思ってる。」


「でも…」


JH「一度ちゃんと社長に会ってみなきゃだけど…名無しさんと一緒なら絶対楽しいと思うんだよね。」


「ん〜…少し考えさせてもらってもいい…?突然すぎて…。」


JH「もちろん!いい返事待ってる^^」



正直…やっぱりずっと音楽が大好きだったから…



この話はすごく嬉しい。




でも韓国でデビューするんだよね…




てことは、家を出て一人で韓国に行くわけだし…


色々不安もある。




JS「ところで、名無しさんさんっていくつなんですか?」


JH「ヨンファヒョンと同い年だよ^^」


MN「じゃぁヌナだ!」


JS「ヌナなら敬語はなしにしてください^^」


「えっ…みんなそんなに若いの?」


JH「2人とも僕より下だよ^^」


「そうだったんだ…。あ、みんなもよかったら敬語いらないから、気楽に話して^^」





メンバーの人もみんな良い人だし…



すごくいい話だと思う。




JH「今日はそろそろ帰ろうか。」


「そうだね^^」


JH「送るよ!おばさんにも会いたいし。」


「そう?じゃぁ、送ってもらおうかな^^」


JH「3人は先帰ってていいよ^^」


YF「あ〜…俺らも行くよ。」


MN「うん^^ヌナと仲良くなりたいし!」


JS「ジョンヒョンヒョンだけなんてずるいですよ〜」


「あはっwなんかすみません^^;」



5人で歩いてうちまで帰宅する。



すると意外にも4人が住んでるアパートから近いことがわかった。



「少し寄っていくでしょ?」


JH「うん!お邪魔しまーす。」



閉店の看板がかかった、店の入口から入ると、お母さんが後片付けをしているところだった。


「ただいま^^」


母「おかえり^^あら…名無しさんお友達?」


「お母さん、ジョンヒョンだよ。覚えてない?」


母「え??あのジョンヒョンくん!?あらぁ〜!大人になったわね〜^^すっかりイケメンくんになっちゃって〜♪」


JH「お久しぶりです^^おばさんも相変わらずお綺麗で!」


母「あらまぁ^^」


JH「それと、この3人は僕の友達で、韓国でバンドを組んでるんです^^」


母「そうなの!どうりでみんなかっこいいはずだわ^^」


YF「リーダーのチョンヨンファです」

MN「ドラムのカンミニョクです」

JS「ベースのイジョンシンです」


母「名無しさんの母です^^名無しさんと仲良くしてあげてね!」


「さっ、とりあえず座って^^」


店にカフェスペースがあり、そこに座ってもらう。



母「ケーキ残ってるから持ってくるわね^^」


「うん!ありがとう^^」





JH「おばさん全然変わってないね〜」


JS「ヌナに似て可愛らしい人だね^^」


「もぉ〜お世辞ばっかり〜。」


YF「いや、名無しさん可愛いよ。」


「えっ・・?」


ヨンファさんの一言に照れてしまう。


MN「ヒョン!名無しさんが照れてますよww」


YF「えっ…!?あ、ごめん…つい…。」


「あ、いや…ありがと…^^」



母「お待たせ^^」


JS/MN「うわ!おいしそ〜!」


JH「あ、おばさん。名無しさん…もらっちゃだめ?」


「え・・?」


母「へっ??それって…結婚…」


JH「あぁ…いや、結婚じゃなくて…すみません。言葉が足りなくて…。
さっきバンド組んでるって言ったでしょ?韓国でデビューが決まってて…名無しさんも一緒に来て欲しいと思ってるんです。」


「ちょっと…ジョンヒョン!」


JH「だって…名無しさんの心配はお母さんだろ?」


…間違ってはいない。私の心配のひとつはお母さんのこと。



母「すごいじゃない!!私は名無しさんがやりたいなら大賛成よ?」


お母さんは自分のことのように目をキラキラさせながら喜んでる。


JH「だって^^」


母「応援するわよ名無しさん^^」


「もぉ〜…ジョンヒョンには敵わないよ…。」


JH「それってOKってこと??」


「うん…。これから宜しくね…?」


母「あら、おめでたいわ〜^^今度みんなでパーティーしなくちゃね!」


YF「よかったぁ…。」


MN「本当!ヌナと一緒にできるなんて嬉しいよ!」


JS「俺も!!すごい楽しみ^^」




なんだか…決まってしまったけど…




これでよかったんだよね。




音楽はずっと私の夢でもあったし…




でも諦めてたから…こう急に夢に近づけると…



やっぱり少し不安になる。






みんなが帰ってお母さんと後片付けをする。



「お母さん…本当にいいの?」


母「あら、何が?」


「韓国行っちゃうんだよ…?なかなか帰ってこれないと思うし…。」


母「いいのよ^^それが名無しさんの夢でしょ?」


「そうだけど…ケーキ屋さんどうするの?」


母「これは私の夢よ。お母さんが頑張るわ^^」


「お母さん…。」


母「名無しさんが歌大好きなのちゃんとわかってるし、名無しさんの歌は素敵よ^^頑張ってきなさい。
辛くなったらいつでも帰ってきていいから^^」



「…ありがとう…わたし頑張る…。」




こうして私はCNBLUEのメンバーとして韓国行きを決意した。





そして…韓国行き当日。



昨日はうちでパーティーをしたため皆用意をしてうちに泊まった。



母「忘れ物ない?ちゃんとパスポートも持った?」


「大丈夫だよ〜。ちゃんと持った。」



JH「じゃぁ、おばさん、行ってきます。」


母「名無しさんのこと宜しくね?」


JH「任せてください^^」


「じゃぁ、行ってきます!」


母「電話するのよ?」


「わかってる^^」




お母さんに別れを告げて





不安と期待を胸に・・・





韓国へと旅立った。




コメント&コメント返信



 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ