Sweet Holiday
□Sweet Holiday 2
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【YFside】
あれから何日か経ち、やっと名無しさんさんと時間が合い、今日会うことになっている。
引き受けてくれるかな…
この間からそのことばっかり気になってる。
JS「今日名無しさんさんくるんですよね?」
JH「あぁ^^もう少ししたらくるんじゃない??」
MN「楽しみ〜^^」
YF「そ、それまで4人で歌おう!」
少しでも気を紛らわすために、4人で演奏をはじめる。
何曲か歌っていると名無しさんさんの姿が目に入った。
君に届くように…
一生懸命歌ってた…
目が会うと微笑んでくれる。
その微笑に…
胸が高鳴るのを感じた。
演奏を終えると、笑顔で駆け寄ってくる名無しさんさん。
「すごーい!みんなすごくかっこよかった^^!」
JH「名無しさんー!遅いよ〜w」
JS「おっ。ギター持ってきてくれたんですね!」
「一応持ってきてみました^^」
MN「早速やりましょうよ♪」
5人で音を合わせて歌いだす。
やっぱり・・・
この感じ・・・すごくいい。
歌っててすごく楽しい。
ギターもかなり良い感じ!
ギターの手入れも行き届いていて音がすごくいい。
数曲しか歌ってないのに・・
もっと昔から一緒に合わせてる感じ。
MN「いやぁ〜やっぱ本当に名無しさんさん良いです♪」
JS「一緒に演奏してて楽しいです!」
YF「本当…歌だけじゃなくてギターもすごく上手いですね。」
「いや、そんなことないですよー。ヨンファさんのが上手いです^^」
褒められて内心すっげー喜んでる俺。
JH「ねぇ、このあとみんなでご飯行かない?」
「ご飯?いいね^^」
MN「じゃぁ早速行きましょー♪」
そういってミニョクが名無しさんさんの手を引いて行ってしまう。
あっ・・・あいつ・・・許さない・・・。
【YOUside】
久しぶりに会って大人になったジョンヒョンに少し・・戸惑ってしまう。
ジョンヒョンは私の初恋だった。
でも訳あって日本に帰ることになってしまい、最初は頻繁に連絡していたものの、どんどん連絡する数も減っていき、ここ数年連絡もとっていなかった。
JH「ねぇ名無しさん、今何してるの?」
「今はお母さんのケーキ屋さん手伝ってるよ^^」
JH「あぁ〜!おばさんケーキ作るの大好きだったもんね!美味しかったし^^」
「うん^^」
JH「ふ〜ん…音楽は?」
「ん〜…たまに路上で演奏するくらいかな。…才能ないから^^」
YF「い、いやいやっ…!才能ありますよ!!」
勢いよく言うヨンファさん。
「え…?」
YF「あ、すみません…でも…もったいないです…上手なのに…」
MN「そうですよ〜!」
「いやいや…。でも、ありがとうございます^^;」
JH「ねぇ名無しさん。…俺らと一緒に組まない?」
「っ…!?」
予想もしてなかったジョンヒョンの発言に言葉がでなかった。
JH「こないだ歌ってるのをうちのマネージャーが見てぜひって言ってて…俺たちも名無しさんと一緒にやりたいって思ってる。」
「でも…」
JH「一度ちゃんと社長に会ってみなきゃだけど…名無しさんと一緒なら絶対楽しいと思うんだよね。」
「ん〜…少し考えさせてもらってもいい…?突然すぎて…。」
JH「もちろん!いい返事待ってる^^」
正直…やっぱりずっと音楽が大好きだったから…
この話はすごく嬉しい。
でも韓国でデビューするんだよね…
てことは、家を出て一人で韓国に行くわけだし…
色々不安もある。
JS「ところで、名無しさんさんっていくつなんですか?」
JH「ヨンファヒョンと同い年だよ^^」
MN「じゃぁヌナだ!」
JS「ヌナなら敬語はなしにしてください^^」
「えっ…みんなそんなに若いの?」
JH「2人とも僕より下だよ^^」
「そうだったんだ…。あ、みんなもよかったら敬語いらないから、気楽に話して^^」
メンバーの人もみんな良い人だし…
すごくいい話だと思う。
JH「今日はそろそろ帰ろうか。」
「そうだね^^」
JH「送るよ!おばさんにも会いたいし。」
「そう?じゃぁ、送ってもらおうかな^^」
JH「3人は先帰ってていいよ^^」
YF「あ〜…俺らも行くよ。」
MN「うん^^ヌナと仲良くなりたいし!」
JS「ジョンヒョンヒョンだけなんてずるいですよ〜」
「あはっwなんかすみません^^;」
5人で歩いてうちまで帰宅する。
すると意外にも4人が住んでるアパートから近いことがわかった。
「少し寄っていくでしょ?」
JH「うん!お邪魔しまーす。」
閉店の看板がかかった、店の入口から入ると、お母さんが後片付けをしているところだった。
「ただいま^^」
母「おかえり^^あら…名無しさんお友達?」
「お母さん、ジョンヒョンだよ。覚えてない?」
母「え??あのジョンヒョンくん!?あらぁ〜!大人になったわね〜^^すっかりイケメンくんになっちゃって〜♪」
JH「お久しぶりです^^おばさんも相変わらずお綺麗で!」
母「あらまぁ^^」
JH「それと、この3人は僕の友達で、韓国でバンドを組んでるんです^^」
母「そうなの!どうりでみんなかっこいいはずだわ^^」
YF「リーダーのチョンヨンファです」
MN「ドラムのカンミニョクです」
JS「ベースのイジョンシンです」
母「名無しさんの母です^^名無しさんと仲良くしてあげてね!」
「さっ、とりあえず座って^^」
店にカフェスペースがあり、そこに座ってもらう。
母「ケーキ残ってるから持ってくるわね^^」
「うん!ありがとう^^」
JH「おばさん全然変わってないね〜」
JS「ヌナに似て可愛らしい人だね^^」
「もぉ〜お世辞ばっかり〜。」
YF「いや、名無しさん可愛いよ。」
「えっ・・?」
ヨンファさんの一言に照れてしまう。
MN「ヒョン!名無しさんが照れてますよww」
YF「えっ…!?あ、ごめん…つい…。」
「あ、いや…ありがと…^^」
母「お待たせ^^」
JS/MN「うわ!おいしそ〜!」
JH「あ、おばさん。名無しさん…もらっちゃだめ?」
「え・・?」
母「へっ??それって…結婚…」
JH「あぁ…いや、結婚じゃなくて…すみません。言葉が足りなくて…。
さっきバンド組んでるって言ったでしょ?韓国でデビューが決まってて…名無しさんも一緒に来て欲しいと思ってるんです。」
「ちょっと…ジョンヒョン!」
JH「だって…名無しさんの心配はお母さんだろ?」
…間違ってはいない。私の心配のひとつはお母さんのこと。
母「すごいじゃない!!私は名無しさんがやりたいなら大賛成よ?」
お母さんは自分のことのように目をキラキラさせながら喜んでる。
JH「だって^^」
母「応援するわよ名無しさん^^」
「もぉ〜…ジョンヒョンには敵わないよ…。」
JH「それってOKってこと??」
「うん…。これから宜しくね…?」
母「あら、おめでたいわ〜^^今度みんなでパーティーしなくちゃね!」
YF「よかったぁ…。」
MN「本当!ヌナと一緒にできるなんて嬉しいよ!」
JS「俺も!!すごい楽しみ^^」
なんだか…決まってしまったけど…
これでよかったんだよね。
音楽はずっと私の夢でもあったし…
でも諦めてたから…こう急に夢に近づけると…
やっぱり少し不安になる。
みんなが帰ってお母さんと後片付けをする。
「お母さん…本当にいいの?」
母「あら、何が?」
「韓国行っちゃうんだよ…?なかなか帰ってこれないと思うし…。」
母「いいのよ^^それが名無しさんの夢でしょ?」
「そうだけど…ケーキ屋さんどうするの?」
母「これは私の夢よ。お母さんが頑張るわ^^」
「お母さん…。」
母「名無しさんが歌大好きなのちゃんとわかってるし、名無しさんの歌は素敵よ^^頑張ってきなさい。
辛くなったらいつでも帰ってきていいから^^」
「…ありがとう…わたし頑張る…。」
こうして私はCNBLUEのメンバーとして韓国行きを決意した。
そして…韓国行き当日。
昨日はうちでパーティーをしたため皆用意をしてうちに泊まった。
母「忘れ物ない?ちゃんとパスポートも持った?」
「大丈夫だよ〜。ちゃんと持った。」
JH「じゃぁ、おばさん、行ってきます。」
母「名無しさんのこと宜しくね?」
JH「任せてください^^」
「じゃぁ、行ってきます!」
母「電話するのよ?」
「わかってる^^」
お母さんに別れを告げて
不安と期待を胸に・・・
韓国へと旅立った。
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