神尾受けV
□スピードエースの弱点
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「っはぁ…はぁ、はぁ……」
「おいおい、もうイッちまったのかよ?」
息を荒げる俺に、跡部が不満そうに言う。
だってしょうがないだろ、お前が動くから悪いんだ。
「んなに早くイッちまったら、俺様が楽しめねぇだろうが」
「ぁ…はぁ…しょうが、ね、だろ…」
「ったく…動くぞ」
俺が了承するよりも早く、跡部は再び腰を動かした。
イッたばかりの体には辛くて、俺は必死に襲ってくる快感に耐える。
「ひあッ!あぁっ…だ、めッ…跡部っ」
「だめじゃ、ねぇだろ…?こんなに、締め付けてんじゃねーかよ」
「だめっ、だめッ…い、くっ…あ、ああぁ!!」
跡部はまだ1回もイッてないっていうのに、俺は4回目の射精をした。
自らの腹にかかる精液は、量も少なく、色も透明に近いものになっていた。
「っ…おい、神尾」
「はっ…はぁ、あ…」
体から力が抜けて、頭もぼーっとしてきた。
四肢をベッドに投げ出して、目を閉じた。
「おい神尾、まさか寝るなんて…」
「ん、ん…もう、疲れたよ跡部……」
「冗談じゃねぇ。俺はまだ…おい神尾っ!」
跡部の声ももうぼんやりとしか聞こえない。
だってもう疲れたんだ。眠いんだ。
「やっ…だぁ!眠くて死んじまう!寝かせてくんねーと嫌いになるからな!!」
「なっ……クソ、バカミオが…」
「お願い、跡部ッ…もう無理っ…」
「あー、もうわかった。ったく体力ねぇな」
悪態をつきながらも、疲れているなら仕方ない、と言ってくれる跡部。
優しいなぁ、なんて思いながら、俺はそのまま目を閉じて眠った。