不毛

うわごと
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「緊張してるのか?」

「う、うるせぇな…悪いかよ」

「別に」


俺に組み敷かれて、顔を真っ赤にする神尾。

恥ずかしがって俺と目を合わせようとしない。


「別に嫌ならやめてもいいんだけど」

「そんなこと言ってねーだろ…」


あぁ可愛い。可愛いなぁ神尾。

コイツが、今このときだけは俺のモノなんだ。

このときだけは、俺だけを見てくれる。

他のヤツのことなんか、考えずに。


「なら、いいんだけど」


俺は神尾の唇にそっとキスをして、頭を撫でた。


「2回目なのに最初のときより緊張してない?」

「こ、こういうのは勢いでやってほしいタイプなんだよ!」

「あー…」


たしかに最初は勢いだけだった。

何も考えずに。


「じゃ、勢いつけてあげる」

「は?何言って……ふあッ!」


何の前置きもなく、ズボンの中に手を入れてやった。

勿論、神尾は可愛い声をあげてくれる。


「ば、バカぁ……」

「勢いがほしいって言ったから」


はぁ、色気ないなぁまったく。

何て思いながら、俺は手を上下に動かしていく。

すぐに先走りが溢れてきて、グチュグチュと卑猥な音を立て始めた。


「うぁ……はぁ、んッ。バカ、脱がせろよっ…」

「脱ぎたいの?」

「ぁ…下着、汚れるだろっ……」


涙目で訴えてくる神尾に、俺の理性がもつはずもなかった。









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