四天宝寺
□こんなスリル、滅多に味わえないよ
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「ちょ、謙也さんアカンて……」
「ええやんか。我慢できへんねん」
「今日はアカンて言うてあったやないですか」
電気を消した俺の部屋で、小声で話す俺ら。
「それはわかっとったけど…やっぱムリや。スマン」
「っぁ、ちょ……」
身を捩る俺の服の中に謙也さんの手が入ってきた。
小さく声が漏れる。
「アカン、ほんまにアカンて……」
「何で?何かあるん?」
「今日は甥がまだ起きてんねん」
「え?まだ?」
謙也さんが枕元の時計を見る。
「もう1時やで?」
「何か夜中に好きなアニメの再放送があるんやて。頑張って起きてんねん」
オカンたちは絶対部屋入ってこんから声抑えときゃええけど、アイツの場合はそうはいかん。
勿論鍵はかけとるけど、言い訳できんやろ。
「大丈夫やて。声出さんかったらバレへんよ」
「ドアホ。声かけられたらどないすんねん」
「俺がなんとかしたるから…なぁお願いv」
「しつこいわ」
「ほな挿れへんから。な?抜くだけ」
「…………はぁ」
俺も甘いな…
けど俺かてヤリたないわけやないし、まぁしゃあないから渋々頷いた。
「バレたらほんま絶交ですからね」
「おおきにv」