氷帝

名前で呼んで!
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「亮〜、部活行こうぜ!」


放課後、宍戸のクラスに向日が来た。


「おぉ、岳人。今日はミーティングだけだったよな」

「そうだぜ!」

「おいジロー起きろ。部活行くぞ」


宍戸は机に突っ伏して眠っているジローの肩を揺すった。


「ん〜…宍戸〜…ありがと〜……」


ジローは目をこすりながらゆっくりと立ち上がる。



ドドドドドドドドドドド……



「あー!!また向日さんに先越されたー!!」


叫びながら凄いスピードで教室に入ってきたのは鳳。


「残念だったな鳳!」

「うぅ…宍戸さぁ〜ん」

「何泣いてんだよ長太郎。岳人は同じ階なんだから仕方ねぇだろ。さっさと部活行こうぜ」

「は〜い……」


宍戸と向日、ジローと鳳は並んで部室へと歩いていった。










「ではミーティングを始める………が!」


跡部が鳳とジローを指差す。


「鳳、ジロー、宍戸から離れろ!」

「嫌です!」

「いや離れろよ」


きっぱりと言う鳳に宍戸が言い放つ。

鳳は後ろから宍戸に抱きつき、ジローは宍戸の太腿を枕にしてうとうとしている。


「ジローも、ほら。ミーティングやるぞ、起きろ」

「ん〜…宍戸がチューしてくれたら起きる〜」

「バカ言ってんな」


宍戸は軽く流しているものの、その言葉に本人以上に反応したのは宍戸とジロー以外の全員だった。


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