氷帝V
□だって俺たち中学生!
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「ジロー!誕生日おめでとー!!」
「わー!マジマジ嬉C〜!」
今日はジローの誕生日だから、岳人の家で誕生会だ。
さっき部室でも皆でお祝いしたけど、俺等3人は毎年後からまた別でパーティー。
幼稚舎の頃から恒例だしな。
「ほら、プレゼントだ。ありがたく食えよ」
「え?何何ー。うわっ!ポッキーだ!!」
「おう、2人で買い漁ったんだからな」
ジローにポッキーが大量に入った袋を渡す。
毎年のことであげるものもなくなってきて、岳人と考えた結果、ポッキーということになった。
「ま、それと、明日はお前が寝てても極力起こさないでいてやるよ」
「え?ラッキー!」
「今日も起こさないようにしてたんだけどな。気づかなかっただろ?」
「あー、たしかに、2人にはあんまり起こされなかったかもー」
やっぱり気づいてないか。ま、ジローだしな。
「ほら、ケーキもらってきたんだ。食おうぜ」
「おいおい岳人、部室で散々食っただろ」
「俺全然食えるC−!宍戸食わないんだったら俺全部食っちゃうよー?」
「俺はいいよ。さっきので腹いっぱいだ」
部室で行われたパーティーで、跡部の用意した料理をたらふく食ったからな。
…にも関わらず、ケーキを食べ始めるジローと岳人。
「あ、ジロー。お前、ポッキー1日で全部食ったりすんなよ」
「そうだぜ。大事に食えよ」
「大丈夫だよー。せめて3日…」
「1日1箱だ!!」
この量を3日とは…恐ろしい奴だ。
1日1箱でも多いだろ普通…
「わ!ケーキうま!これ商店街の!?」
「おう!」
これも毎年恒例。商店街のケーキ屋さんが、俺等の誕生日のときにくれる。
俺は商店街の人間じゃないのに、俺のときにもくれるんだ。
「あ、ねぇねぇ!俺ちょっとやってもらいたいことがあるんだけど!」
「はぁ?しょうがねぇなー…何だよ、言ってみろよ」
「んーっとね、んーっとねー」
俺と岳人はなんとなく嫌な予感を感じながらも、ジローを見た。
ジローは無邪気な笑顔で俺たちを見ている。
「フェラチオってのやってほしいの!!」
俺たちは目の前が真っ暗になった。