氷帝U

2人の立ち位置
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「や、やっぱり…?」

「当たり前だろ。お前も男ならわかるだろ」

「そ、そりゃそうだけど…」

「で?それで何をそないに悩んどるん?まさか恥ずかしい、どないしよー、じゃ、ないよな?」

「そうじゃねぇよ!」


忍足の言葉にイラッときて、思わず声を荒げる。


「そうじゃなくて、その…ほら、男同士だろ?どっちかが、女役やらなきゃいけないわけじゃんか…」

「そりゃそうだろ」

「当然やな。ま、かきっこするって手もあるけどなー」

「黙れ忍足。その品のない笑顔をしまえ」


どうせ夜の跡部のことでも考えているんだろう、忍足の口元がだらしなく緩んだ。


「…俺たちの場合、どっちが女役やればいいんだ?」

「……え?」


2人が目を丸くして俺を見る。

何故そんな顔をする。俺は真剣なのに。


「…何だよ?いやほら、やっぱ普通は体が小さい方だと思うんだよ。そうなると俺だけどさ、でも俺の方が年上だし、リードしてかなきゃいけないのかな、とか…
色々考えてたらワケわかんなくなっちまって…」

「…バカだろ、お前」

「なっ…」


俺は本当に悩んでいるのに、それなのにバカだと言い放つなんて、なんて奴だ。

跡部を睨みつけると、跡部は余裕のある笑みで見下してきた。


「体のでかさとか、年齢なんて関係ねーんだよ。要は、どっちがどっちをやりたいかだろ。あとはその場の流れな」

「そーゆーことや。ま、お前らなら十中八九、宍戸が受けやろなー」

「なっ…何で俺が、」

「完璧な強気受けやろ、お前」


忍足の目が輝いてきた気がする…気のせいだと願いたい。


「ま、あと普段のお前ら見とっても一目瞭然やし。景ちゃんと一緒で、ツンデレは受けやて相場は決まっとるんよ」

「お、俺を巻き込むんじゃねぇよ!」


…たしかに、こいつ等なら、明らかに跡部が受けだ。

忍足が受けだなんて、想像もつかない。つーか、想像したくねぇ。


「い、痛い、のか?」

「はっ?」


俺が尋ねると、跡部の顔がかぁっと赤くなった。

俺も多分真っ赤だけど、心の準備くらいはしておきたい。


「そ、そりゃ、最初は、少し…」

「でも俺巧いからなー。大分ましやったと思うでー景ちゃん」

「ま、まぁ…鳳が必ずしも巧いとは限らねーけどな」

「下手だったら…?」

「もう二度とセックスなんてしたいと思わねーかもな」

「お、
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