不毛

うわごと
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目が覚めると、隣では神尾がバカ面で眠っていた。

口の端から涎垂らして、髪もぼっさぼさ。


あぁ、この前もこんな感じだったなぁ、なんて思う。



あ、そういえば昨日後始末せずに寝ちゃったなぁ…

攻めとして許されないな。ヤバい。


そう思って、神尾の中に指を挿れた。

昨夜したばっかだから、柔らかくて簡単に入った。

もう遅いかもしれないけど、とりあえず掻き出しておこう。


指を動かすと、神尾の体がぴくぴくと動く。

顔に赤みがさして、息が荒くなる。


「はぁ……ん、は………ぁ、あ?深司っ?」


神尾は目が覚めたみたいで、目を丸くして俺を見た。

俺は指を動かしたまま挨拶を交わす。


「あっ……んあ、何だよっ……ひあぁッ」

「昨日そのまま寝ちゃったからさ。ごめん」

「はぁ……あぁんッ」

「はい、終わり」


指を抜いてやると、神尾は涙目で俺を睨んできた。

俺はベタベタに濡れた指を舌で舐める。

それを見て、神尾は顔を真っ赤にした。


「バッ、バカじゃねーの…」

「そうかもね。ていうか、体大丈夫?」

「えっ……うん…」


急に心配されて恥ずかしかったのか、神尾は俺から目を逸らした。


「先にシャワー使っていいよ」

「さ、サンキュ……」


神尾は体を起こして、服を着て部屋を出て行った。





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