BL

□毎月この日は…。
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俺の家にはペットがいる。
強いて言うなら猫。
だけど目の前にいるペットは少し違う。

普通に毛と同色の赤紫色の猫耳と尻尾が生えている。
じゃあ何が違うかって?
人間みたいなんだよ。普通に日本語は喋るし。二足歩行だし。ちなみに何故だか俺より身長が高い。普通の人間と違う所って言ったら猫耳と尻尾が生えていることくらいだ。

名前は篤志。けど、俺は何だか呼び捨てが出来なくて篤志さん。と呼んでいる。

「典くーん」

何故か篤志さんは俺のことを典くんと言う。今日も人のベットで転がっている。

「篤志さん、俺は典人です」

「細かいこと言うなよ一文字無くても変わらないだろ」

「そう言う問題じゃないんですけど」

全くこの人は…って人じゃないんだった。この猫は?猫でもないな…じゃあ何だ?まぁいいんだけど、なんでか篤志さんには敵わないなぁ

「で、何のようですか?」

「何が?」

は?何がって篤志さんから話し掛けて来たんじゃんないですか!?
それなのに用件忘れるとか何様ですか!?って色々と言いたいけど後々面倒くさいので心の内に閉まっておこう。

「さっき、話し掛けてきたじゃな
いですか、何の用事だったか思い出しましたか?」

「あ、嗚呼!思い出した。典、俺さ」

篤志さんの次の言葉に俺は耳を塞ぎたくなったが、塞ぐ前に言葉は続き、そのまま背にある柔らかい地面に仰向けに倒れた。







毎月この日は…。


(俺さ、発情期なんだよね。だから相手してよ)
(ふざけないでください!篤志さん)
(いいじゃん、典人)
(そう言う時だけちゃんと名前呼んで狡い)













20120325
―――――
黒猫さまへ捧げます。
倉間のペットということだったのでこんな感じで大丈夫でしょうか?
不満などかございましたらお伝えください。

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