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□神童総受け
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「キャプテン可愛いですよ!」

効果音をつけるならばごろにゃーんと言ったところだろうか、一年組の目の前には髪の色と同色の猫耳と尻尾を生やした神童がいた。
「可愛くなんかない」

神童は可愛いと言われることに不満があるのか、むぅっと口を少し尖らしていた。

「キャプテン、触ってもいいですか?」

「霧野センパイには気を付けた方がいいんじゃないですか?」

「ついてる感じってどんな感じですか?」

「似合ってます」

「にゃん、って言ってください」

上から信助、狩屋、輝、剣城、天馬だ。一年生…後輩に弱い神童は断れるハズもなく触りやすいようにか少し姿勢を低くしたのだ。

「うわぁ、フワフワしてます!!」

「これ、本当に本物なんですか?」

「ん、くすぐったい」

本物の猫のように撫で回されてくすぐったいからなのか身を捩る姿も何処と無く猫の仕草のように見えてしまうから不思議だ。

「猫って喉を触られると気持ちいんですよね?それで喉が鳴るんですよね?」

「あ、嗚呼。まぁそうだが」

猫を飼っている神童だからこそわかるような質問をしたあと、神童が素直に頷けば何かを考えたかのように口元を上げた。

「キャプテン、喉撫でさせてください」

「え、あ」

しまったと思う頃には時既に遅しコクリと頷いてしまった三秒前の自分を殴りたくなった。そんなことを考えているうちにも狩屋は神童の喉元に手を伸ばし、ツーっと撫でていた。


ごろごろ、ごろごろ

「んー」

「あ、聞こえるね」

「キャプテンどんな感じですか?」

暫くすると、猫独特の音が喉から聞こえてきた。

「んー、眠くなってきた」

喉元を撫でられ気持ちがいいのかまたは、体質までもが猫のようになってしまったのかはわからないが先程からうとうと、として目元を擦っている。

「剣城、膝貸して」

「え、俺」

たまたま、隣に腰を下ろしていた剣城の膝に頭を置いて枕代わりにしている、まるで本物の猫が主人の膝を枕にして寝ているようだ。

「おやすみ」

『おやすみなさい。キャプテン』

神童が眠りに入る際に呟いた言葉にその場にいた全員で返せば、満足そうに微笑みながら、目を瞑った。

cat days!!

(おはようございまー…。ってアレ、何でみんな寝てるんだ?)

このときには、神童の耳も
尻尾も消えていました。


神童に耳と尻尾が生えていたことは一年生と神童だけの秘密になったとかならなかったとか










20120229
猫の日。大遅刻


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