クロス・オーバー「Schneeglockchen」

□種族:ミイラ男、属性:変態
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早朝・・・小鳥たちの囀りしか聞こえてこない中、エジプト生まれのミイラ男は目を覚ました。
彼は元々、ミイラ男にしては眠りが浅い。だからだろうか、朝の光は彼にとっては苦痛ではなかった。

「・・・」

ベッドから起き上がると、すぐに彼はマスターの寝室へと向かった・・・





カフェのマスターであるマスターの睡眠は爆睡型である。滅多なことでは起きないのだが・・・それでは開店時間に間に合わない。

バルモンドはそんな彼女の目覚まし代わりとなっているのだ。

彼はマスターのベッドまでやってくると溜息を吐いた。


「・・・チッ、相変わらず爆睡しやがって・・・」


バルモンドは独り言を言って、気持ちよく寝ているマスターの髪の毛を梳いてみる。いつもは三つ編みになっている彼女の髪だが、意外と手入れが行き届いており、とても滑らかな触り心地のようだ。

「おい、起きろ」

バルモンドが声をかけてもマスターは起きない。しかしながら、彼にとってはいつものことだ・・・これぐらいでは彼女が起きないことぐらいは把握している。

彼はいつも通り・・・身を乗り出して彼女の首元に口付けた。少しだけ身動ぎするマスターだったが、それでも覚醒することなく眠り続けている。

バルモンドは眠っている彼女に口付けた。最初は啄ばむように、徐々に舌を絡めてみる。

「ん・・・ふ・・・・・」

苦しそうに眉を顰めるマスターだったが、これでもまだ起きないようだ。その様子を見てバルモンドはシーツを捲った。

マスターは臆病なチキン少女ではあるが、実は眠るときはYシャツと下着の装備だけだったりする。もちろん、今日もその装備は変わらず・・・それを確認してバルモンドはニヤリと笑った。
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