短編夢小説

□袖振り合うも他生の縁
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私が日本に来たのは、ただの気まぐれでただの偶然であった。


私はヨーロッパのとある国で生まれ、そこで育ったいわゆる西洋妖怪ってやつだった。しばらくは生まれ育った国で悪さをしていたが、その内それに飽きてきた。

そこで、私は貿易をしている人間と同盟を組んで旅をし始めた。


私が旅先で悪さをし、

同盟を結んだ人間は私を見世物にする


そんなこんなで私は極東・日本の長崎へと降り立った。


日本、という国は妖怪が他の国よりも多く存在している奇妙な国・・・私はわくわくしながら江戸へと向かった。

もちろん、その間にも色々な妖怪と遭遇したが私の敵ではなかった。その頃の私はビギナーズラックやら運の強さやら異様な自信によって色々と調子にのっていた。


江戸に着いて人間数人を凍らせていたのだが・・・例の【奴良組】に属する妖怪に奇襲をかけられた。

下っ端とはいえ、さすがに奇襲をかけられたせいで私は息も絶え絶えになっていた。
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