短編夢小説

□文化の違い・・・?
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現在潜入中だったりする。
細かく言えば、山ン本様の命令で夜雀と共に四国の様な田舎まで来ることになったのだ・・・

やはり関東よりも人が少ないし、妖怪もなんだか泥臭い感じがする。むしろセンスが無い。

しかしこれも仕事だ。
こうやって田舎のイケメン狸(おまけに年下)の部下として演じることも必要なのだ。



「タルトが食べたいから買ってきてくれ」



人間の学校に居た時に、ふいに命令された。
おいおい、使いッぱしりなんてさせてんじゃねーよ豆狸が。
だが、ここで信頼させなければ任務失敗へと繋がる。そうなれば山ン本様の計画だって崩れてしまうのだ。
我慢、しなければならないっ・・・!

「分かりましたー」

そう言って、学校を抜け出して目的の物を探し始めた。
しかし店自体が少ない。畜生、これだから田舎は嫌なんだよ!!
それにあの狸男に命令されるのも癪だ。
確かに柳田さんのようなイケメンだとは認めるが、それを差し引いても性格が悪い。
山ン本様のほうが素敵だ(顔はともかく部下には優しいから)

ようやく目的の物を発見して、自腹で購入。くそう!!部下に自腹で買わせるあたりもムカツク!!
それぐらい経費で落とせよ!!
・・・なんて思いつつも学校に戻ってきた。命令を受けたのが2限目ぐらいだが現時刻は昼休み・・・
屋上に行くと、豆狸こと玉章が犬神と夜雀を連れて待っていた。

「買ってきてくれたかい?」
「イェッサー、ボス。これでいいんでしょう?」

そう答えて、袋から菓子店のタルト系デザートを玉章に渡した。
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