ぬら孫連載[Eine Fluchttochter]
□その発想はしてはいけなかった
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ハスターとクトゥグアの二人と別れてから1週間がたちました。早いね!その間に青蛙亭のお手伝いとか地味にしてたんだけど、幹部連中的には私にも百物語組の仕事をさせたいっぽいです。
いやいや、そんな死亡フラグ立つようなことしたくないんですけど!!・・・まぁ、拒否権はないだろうけどな!!
今日も雑用で疲れて布団へベットインしてた・・・はずなんだけれども。いつの間にか私は19世紀末のヨーロッパ風な部屋に居た。まるで黒執事とか彷彿とさせるような内装だ。金持ちの家って感じの。
「よぉー、燐」
「気が付きましたか?」
後ろを振り向くとハスター&クトゥグアさんの姿があった。2人は椅子に座ってアフタヌーンティーを楽しんでいるようだ。スコーンとかサンドイッチが美味しそうだ・・・
「え、あ、はい・・・」
「そうかそうか・・・てめぇに連絡があってきた。」
「とりあえず座って下さい、燐さん」
2人に言われたので、とりあえず空いている椅子に座った。
「実はな、クトゥルーの封印が少しだけ弱まった。やっぱよ、あの馬鹿にお前を逃がすことが早めにバレちまったからなー・・・」
「えぇ!?」
「安心して下さい。封印自体は何重にも強固に施されていますので・・・」
安心出来るかぁぁぁ!!
私の脳裏にはあの時のクトゥルーのドロ甘くてねちっこい猫なで声を思い出して身震いした。
「まぁアイツも無茶をやってるみてぇだからよ、すぐには全部破ることはないだろ」
「その間に我々が再封印します。もしも彼が貴方の夢の中に現れたとしても場所を教えないように。場所を知ったら恐らく・・・無茶を省みないで全封印を解いてくるでしょうから」
おっそろしいことをぬかす邪神達だ。
・・・でも、確かに彼等の言うとおりにしたほうがいいだろう。もしも居場所を知られたら・・・と考えると恐ろしくて仕方がない。
「分かりました。頑張ってみます」
「そうか。」
「じゃ、我々からの連絡は以上です。では・・・」
ハスターさんの言葉を聞くと目の前がフェードアウトしていった・・・
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