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□第7回拍手文
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Willkommen
私は死神、貴方は妖怪
「・・・ここは、どこでありマスか?」
「久しぶりダネ、とおりゃんせ君」
「・・・っ!?てめぇはっ・・・」
「ここは地獄ダヨ。だから私が居るんジャナイカ!」
死を導く神様は人間世界に仕事以外で関わっちゃいけない
だけど私は恋をした
狂おしくも悲しく愛おしい、逢魔ヶ刻の切り裂き魔に
「思い、出した・・・<小生>は、奴良組の3代目に」
「そーダヨ、殺されチャッタんだ。君のコレクションはぜーんぶ天国行きになっちゃっタンダ。残念だったネ♪」
私の心は貴方に奪われたのに
貴方の心はコレクションに向けられる
憎くて忌々しい人間の雌豚共に
「・・・死神は魂を導くだけだろう。てめぇはなんで地獄にいるでありマスか?」
「にゃはは♪死神は黄泉のお役人みたいなもんダカラサー、地獄が本拠地みたいなもんでもあるんだヨ?それにね・・・」
何度も何度も貴方の魂を狩ろうと考えた
でも、死神は仕事以外で魂を狩るべきではない
そんなのは余計な問題を生むだけだ
だからこそ私は
「君が死ぬのを待っていたンダヨ」
「!?」
私のことを待たせた分、貴方には泣いて嘆いて悲しんで叫ばせよう
何をしても大丈夫
だってここは地獄なんだから
「Ich mein Lieber, willkommen in der Holle」
***
【愛しい人よ、地獄へようこそ】