短編夢小説
□少女椿短編夢まとめ
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bothered
【少女椿】のみどり夢/赤猫座の一人であるハーフの青年男夢主
***
俺は亜米利加人の母と日本人の父から生まれた。
だが父母も交通事故で無くなってしまい、行くところの無く、幼かった俺は見世物小屋に身を寄せることになったのだ。
最初は見世物小屋特有の空気に慣れず、苦労の連続でしたがそれでも頑張ってきた。とにかく心だけは気高く、穢れずに、人である為に。
そして、数年経ったある日
「ただいまー・・・えっ?」
買い物から帰ってくると、見知らぬ少女があられもない姿で倒れていました。
「何がっ・・・お前達何したんだ!?」
急いで少女に立ち寄って自分の上着を少女に被せて見世物小屋の同僚を見上げた。
「親方が勧誘したんだよ、可愛い子だろ?」
「俺たちなりの洗礼ってやつだ」
「そんなに睨むなよ・・・」
団員達の言葉に眉を潜める毒島にカナブンは紅悦の背後に隠れ、鞭棄は黙って毒島を睨んでいた。
「・・・心まで”人でなし”になる必要はねぇだろうが」
そう答えると鞭棄が馬鹿にしたように鼻で笑った。
「この偽善者野郎が」
鞭棄の言葉がやけに鼓膜に響く
俺はそのまま少女を抱えて別の部屋に運ぶことにした・・・鞭棄に通り過ぎる瞬間に奴を睨みつけながら、だけれど