第2シリーズ
□セレクション
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三船東の大会が終わり名前や吾郎達3年生達はグランドに来ていた
側では及川と牟田が1年生にノックをしている
その横のベンチでは名前や吾郎達がいた
山根「そうか、やっぱお前は海堂に行くのか」
そう
吾郎が見つかった答えを名前達に話していたのだ
吾郎『ああ、まだ行けると決まったわけじゃねーけどな。まあ、何がなんでもセレクションには合格してみせるさ』
名前『そっか、でも吾郎君なら絶対受かるよ!』
吾郎『え?名前も受けようぜ!!』
名前『え!?私も?』
吾郎『何驚いてんだよ。お前くらいセンスがあれば受かるさ!な、一緒に挑戦してみよーぜ!!』
最初は戸惑っていた名前もニッと笑い言った
名前『挑戦か…面白そう!!私も自分を試してみたい!!』
吾郎『よし!決まりだな!!』
二人で盛り上がっていると大林が寂しそうな声を出した
大林「残念だね…皆でこのまま高校でも一緒にやりたかったのに…」
小森「うん…でも本田くんは海堂に行くべきだよ……」
吾郎『え?何言ってんだよ小森!!お前も海堂のセレクション受けようぜ!!あ!山根も受けてみろよ!』
山根「バカ言え、50mしか遠投出来ない俺が受かるわけねーだろ。遠慮しとくよ」
大林「でも、こもりんなら受かるかもしれないよ!!」
山根「ああ、本田の球をあんな簡単に捕れるやつはなかなかいないからな」
小森「で、でも僕、体も小さいし足もそんなに速くないから…」
名前『でも受かったらまた皆で野球が出来るんだよ!!小森君だってあんなに吾郎君と野球やりたいって……』
名前が最後まで言い終わる前に小森が口を開いた
小森「そんな無理だよ。もし受かっても三年間ブルペン捕手やグランドの草むしりで終わるなら三船の方がいいからね……」
吾郎『………』
吾郎は言葉が見つからなかった
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