◆快楽遊戯◆

□快楽遊戯 - キンジラレタ アソビ -
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「…ほら、しゃきっとしなよ。今日は朝からミハイルだよ?目を付けられると、『めんどくさい』んじゃない?」

机に突っ伏して、だらけ始めた俺に首を竦めた宮澤が、溜め息混じりに俺の前の席に腰を下ろす。

昨日、なかなか寝付けずに明け方近くまで起きていた所為か、瞼が重い。

「う〜、化学なんて俺には必要ないのに…」


◆◇◆


『愛煌学園(あいこうがくえん)』高等部。

ここは、都市そのものが幼等部から大学院という、リーフォレスの中央に位置するエスカレーター式の学園都市。

1つの都市(まち)が学校だっていうんだから、規模も学生数も半端ないのは言うまでもない。

「途中からだから、夜船はまだ知らないだろうけど、うちの学園って理事長が面白いもん好きで、何かと文武両道を求められるんだよね。真面目にやっといた方がいいよ?クラス対抗とかもあるし…」

はっ?

クラス対抗?

何それ?

ってか、何の?

宮澤の言葉にいくつもの疑問が浮かぶ中、時間は理解能力のない俺を待ってはくれず、予鈴と本鈴が時間差で校内に響き渡る。

 
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