朝昼+夜

□僕の守り神
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その日、僕は父さんの言いつけを破った



布団の中に箪笥からごそっと出した着物を詰めて、押し入れの中で犯人が来るのを今か今かと待ち構える










カタ




「……」

朝方近く
積もった雪が落ちる音とは違う物音がした


カタカタ

じっと目を凝らして、ふすまの隙間からじっと布団がひかれてる辺りを見るが誰もいない


カタカタカタカタ



けれど物音は確かにその辺りからしていた。
誰もいないのに物音はする
すると人がいないのに、ぺらりと布団がひとりでに持ち上がった――――



!?!?!?


ま、まさか幽霊!?僕いままで貰ったものを喜んで食べていたけど大丈夫だろうか、

『お前は……』

声を出さないように口を塞ぐも僕の混乱は最高潮だった、誰か、誰か助けて、誰もいないのに、

『身体弱いくせに何やっとんじゃこのうつけがあああああああ!!!!!』

スッパアーン!!

怒鳴り声と共に勢いよく襖を開け放たれ、驚愕の表情を浮かべる僕の前には………やはり何もいなかった

な、なんだ、なにが起こってるんだ!?


『この阿呆!!速く布団に戻れうつけ!!』





ぐにゃり、と
何もいない空間が歪んだ


誰かに引っ張られる感覚とともに、何かに布団に突き飛ばされ慌てて元いた押し入れの方を見るとそこには小さな雪だるまが乗った盆を持つ













怒り狂った少年がいた




 
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