dream

『鷹の瞳』
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サスケは大蛇丸を切り倒し、呪印を解いた。


サス「終わりか…あまりにもあっけない。……!!」


突然、体に異変を感じ、サスケはその場にしゃがみこんだ。


サス「はぁ…」

大蛇丸「フフフ…そろそろ効いてきたみたいね…。
この大白蛇の体液は、空気に触れると気化する痺れ薬なのよ…!!
私は不滅!アナタごときの術ではまだまだ殺せぬ!さぁ、頂くわよ…!」


大蛇丸はその口を大きく開け、再びサスケに襲い掛かった。
























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気が付くと、サスケは異空間に立っていた。


サス「何だ…ここは…」

大蛇丸「ここは私の中にある異空間。ここで転生の儀式を行うのよ。」


そう言いながら、大蛇丸は異空間の床下から姿を現した。


大蛇丸「始めるわ…!!」


大蛇丸の言葉を合図にサスケの体を何かが覆い始めた。


周りを見ると、他にも体を覆われている者が大勢いた。


大蛇丸(何という瞳力…素晴らしい…!!これはまるで…あの時の…!)


大蛇丸はイタチに金縛りの術をかけられたことを思い出した。


そして、大蛇丸の体はその時と同じようになった。


大蛇丸「フフフ…アハハハ!!」


それでもゆっくりと大蛇丸はサスケに近づいていく。


大蛇丸「その眼…その眼がついに私のものに!!」


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カブ「薬じゃもたないな…早ければ、今日にでも転生の儀式を行うしかないか…。」


1人、ぶつぶつと呟きながらカブトは自室で薬を調合していた。


カブ「しかし…あのサスケくんが素直に"うん"と言うとは思えない。」


すると、カブトはフッと笑った。


カブ(…まぁあのサスケくんと言えども、あの儀式には逆らえまい。それに…玲奈ちゃんのことも気になる…。)


カブトは部屋を出ると、玲奈のいる部屋へと向かった。


"コンコン"


『はい』

カブ「私です。入っても?」

『あ、どうぞ』


玲奈が答えると、カブトは中に入った。


カブ「おや、サスケくんは?」

『今、少し出かけておりまして。』

カブ「そうですか。」


カブ(ちょうどいい…)






















『あの、サスケに何か御用ですか?伝言でしたら、伝えますけど。』

カブ「いえ、今日は玲奈ちゃんに相談があって来たんです。」

『え?私ですか?』

カブ「えぇ。実は大蛇丸様にお出しする紅茶を新しく作ったのですが、ぜひあなたにその味見をしていただきたく思いまして。」

『え…あの、私でいいんですか?』

カブ「もちろんです。というより、女性の意見を聞こうと思っていたので、あなたにしかお願いできないと思ったんです。」

『なるほど…そういうことでしたら構いませんよ。』

カブ「よかった。では、どうぞ。」


玲奈は紅茶を受け取り、一口飲んだ。


『ん…おいしいです。』

カブ「そうですか。それはよかったです。」

『はい。…あれ?何だか急に…眠気が……』


玲奈はその場に倒れこんだ。


そんな玲奈を見て、カブトはにやりと笑った。


カブ「ダメじゃないですか、玲奈ちゃん…こんなところで寝ちゃ。…なんてな。」


カブ(それじゃあ、始めるとするか…。)
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