dream
□『鷹の瞳』
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サスケは大蛇丸を切り倒し、呪印を解いた。
サス「終わりか…あまりにもあっけない。……!!」
突然、体に異変を感じ、サスケはその場にしゃがみこんだ。
サス「はぁ…」
大蛇丸「フフフ…そろそろ効いてきたみたいね…。
この大白蛇の体液は、空気に触れると気化する痺れ薬なのよ…!!
私は不滅!アナタごときの術ではまだまだ殺せぬ!さぁ、頂くわよ…!」
大蛇丸はその口を大きく開け、再びサスケに襲い掛かった。
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気が付くと、サスケは異空間に立っていた。
サス「何だ…ここは…」
大蛇丸「ここは私の中にある異空間。ここで転生の儀式を行うのよ。」
そう言いながら、大蛇丸は異空間の床下から姿を現した。
大蛇丸「始めるわ…!!」
大蛇丸の言葉を合図にサスケの体を何かが覆い始めた。
周りを見ると、他にも体を覆われている者が大勢いた。
大蛇丸(何という瞳力…素晴らしい…!!これはまるで…あの時の…!)
大蛇丸はイタチに金縛りの術をかけられたことを思い出した。
そして、大蛇丸の体はその時と同じようになった。
大蛇丸「フフフ…アハハハ!!」
それでもゆっくりと大蛇丸はサスケに近づいていく。
大蛇丸「その眼…その眼がついに私のものに!!」
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カブ「薬じゃもたないな…早ければ、今日にでも転生の儀式を行うしかないか…。」
1人、ぶつぶつと呟きながらカブトは自室で薬を調合していた。
カブ「しかし…あのサスケくんが素直に"うん"と言うとは思えない。」
すると、カブトはフッと笑った。
カブ(…まぁあのサスケくんと言えども、あの儀式には逆らえまい。それに…玲奈ちゃんのことも気になる…。)
カブトは部屋を出ると、玲奈のいる部屋へと向かった。
"コンコン"
『はい』
カブ「私です。入っても?」
『あ、どうぞ』
玲奈が答えると、カブトは中に入った。
カブ「おや、サスケくんは?」
『今、少し出かけておりまして。』
カブ「そうですか。」
カブ(ちょうどいい…)
『あの、サスケに何か御用ですか?伝言でしたら、伝えますけど。』
カブ「いえ、今日は玲奈ちゃんに相談があって来たんです。」
『え?私ですか?』
カブ「えぇ。実は大蛇丸様にお出しする紅茶を新しく作ったのですが、ぜひあなたにその味見をしていただきたく思いまして。」
『え…あの、私でいいんですか?』
カブ「もちろんです。というより、女性の意見を聞こうと思っていたので、あなたにしかお願いできないと思ったんです。」
『なるほど…そういうことでしたら構いませんよ。』
カブ「よかった。では、どうぞ。」
玲奈は紅茶を受け取り、一口飲んだ。
『ん…おいしいです。』
カブ「そうですか。それはよかったです。」
『はい。…あれ?何だか急に…眠気が……』
玲奈はその場に倒れこんだ。
そんな玲奈を見て、カブトはにやりと笑った。
カブ「ダメじゃないですか、玲奈ちゃん…こんなところで寝ちゃ。…なんてな。」
カブ(それじゃあ、始めるとするか…。)