dream

『鈴』
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翌日、4人はカカシに言われた通り、集合場所までやって来た。


サク「おはよ〜」

ナル「うぅ〜ぁあ〜」

サス「………」

『おはよ〜…』


4人が集まったものの、カカシが来る気配は一向になかった。


それから数時間後。


カカ「やぁ諸君!おはよう。」


呑気な声で、ようやくカカシがやって来た。


サク&ナル「おっそ〜い!!!!!!」

カカ「いやぁ〜黒猫に目の前をよこぎられちゃってな!」


サクラとナルトが怒ると、カカシはわざとらしい言い訳を述べた。


そんなカカシをナルトとサクラは睨んだ。


カカ「ゴホンッ!ゴホンッ!ま、なんだ…よし!12時セット完了!」

4人「??」

カカ「本日の課題!それはこの鈴を俺から昼までに奪い取ることだ。」


そういうとカカシは3つの鈴をチャリンと鳴らして見せた。






















カカ「奪えなかった者は昼飯抜き!!」

サク「えぇっ!!」

カカ「あれに縛り付けた上、目の前で俺が弁当を食うから〜!」


言いながら丸太を指差すカカシに4人は思わず苦い表情を浮かべた。


サス(朝飯食うなって…)


((そういうことだったのね…。))


サク「でも!ちょっと待って!!何で鈴、3つだけ?」

カカ「フフ〜3つしかないから最低1人は丸太いきになる。そいつは任務失敗ってことで失格だ!アカデミーに戻ってもらう!!」

4人「!!」

カカ「最低1人かもしれんし…4人全員かもしれん。手裏剣使ってもいいぞー。俺を殺す気で来ないと取れないからな…。」

『そんなっ…!!』

サク「でも!危ないわよ!!先生!!」

ナル「そっ、そーそー!黒板消しもよけられねーくせに!!」

カカ「世間じゃさー実力のないやつに限ってほえたがる。ま、ドベはほっといて!」

ナル「!!」

カカ「よーいスタートの合図で…」


カカシが話している間、ナルトの頭にカカシの言った"ドベ"がエコーで響く。






















ナル「〜〜っ!!」


腹をたてたナルトはカカシにクナイを持って襲い掛かろうとした。


しかし、ナルトは後ろからカカシに一瞬で押さえられた。


4人「!!」

カカ「そう、あわてんなよ…。まだスタートとは言ってないだろ?」

ナル「ぐっ…!!」


3人は後ずさり、ナルトは解放された。


サク(うそ…全然見えなかった…)


((この人…なんてスピードなの…!))


サス(これが上人か…)


カカ「でも、ま!俺を殺す気で来る気になったようだな…フッ!
なんだかなーやっとお前らを好きになれそうだ。…はじめるぞ!ようい…スタート!!」


カカシの言葉を合図に4人は散った。






















数時間後、ジリジリジリ…とタイマーが鳴り響き、ナルトは丸太に縛られ、3人はそのサイドに座り込んだ。


すると、朝食を抜いたことと演習のせいか、4人のお腹がなった。


カカ「お〜お、腹の虫がなってるね〜君たち。ところで、この演習についてだが…。
ま、お前らは忍者アカデミーに戻る必要もないな。」


カカシの言葉にナルトは目を輝かせた。


サク「え?でも、私気絶していただけなんだけど…いいのかな?あれで。」


サク(愛は勝ーつ!!しゃーんねろーっ!!)


サス「フっ…!」


((ほんと…なのかな…。))


サク「いやっほー!!」

ナル「じゃあさ、じゃあさ!ってことは4人とも!!」

カカ「そう!4人とも…忍者をやめろ!!」

4人「!!」


カカシの言葉に4人は驚き、固まってしまった。


ナル「忍者やめろってどういうことだよ!!そりゃさ!そりゃさ!
確かに鈴取れなかったけど、何でやめろまで言われなくちゃなんねーんだよっ!!」

カカ「どいつも、こいつも、忍者になる資格がねぇーガキだってことだよ!!」

サス「っ!!」


サスケは感情が抑えきれず、カカシに向かって走り出した。


ナル「!!」

サク「『サスケ(くん)!!』」
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