夢の断片
□夢を日記に書き綴る
5ページ/9ページ
「こんにちは。のみくん。」
水の中に響く声。…タコ男さんだ。
『こんにちは。…此処で何、してるの?』
「わからないや。ただ、此処にいて時々来るうろつきと話したりしてる…かな。」
あとは怪我くんと学ランくんと話したりね。笑ってタコ男さんは言った。
「のみくんは何をしに此処へ来たのかな?」
『会いたかった。』
会いたかったんだ。タコ男さんに。笑ってのみって名前を呼んでほしくてきた。
「そっか。…ありがとう。あっそうだ。」
タコ男さんはくるりと此方を見ると微笑んだ。
「理由、一個忘れてた。のみくんを待ってるから。此処に居る理由。」
『…。』
「あれれ…のみくんてば照れてるの?かわいいなぁ。」
タコ男さんはすっとタコあしを伸ばして僕の頬に触れた。
「いつでも此処でのみくんを待ってるよ。」
恥ずかしくて逃げ出してしまったけれど、また時間がたって僕はタコ男さんに会いに行くんだろうな。