華籠恋謳

□preferenze
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「・・・梵天丸様」
若干低めの声で言えばびく、と梵天丸は肩を震わせる

「好き嫌いはいけませんぞ、ましてや梵天丸様はこれから体が作られる時期なのですからな」
「・・・だってまずい。」「野菜は大事ですぞ」
「・・・いやだ。くわねぇ!」
「梵天丸様っ!」


ガシッ


「いーやーだぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「いけません!無理矢理でも食べて頂きますぞ」


ばたばたと手足を動かし逃げようとする梵天丸を必死に右腕で押さえ、左手で野菜を箸で挟む


「口を開けて下さい梵天丸様!」




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