遊戯咏

□落花流水・七
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反対されたらどうしようかと俯きだす幸村に佐助は笑顔で問う。



「……前田慶次は行かないんだよね?」

「え?う、うむ」
「……良いんじゃない?楽しんでおいで☆」
「ほ、本当でござるか?!」
「旦那も高二だしねぇ、道に迷いやしないでしょ。」
「まっ、迷わぬ!!」
「ま、あの三人ならちゃんとしてるしね。いつから?」
「一週間後でござる」
「なら準備しないとねぇ、お土産は期待してるからね☆」




そう言って楽しげに話を始めた二人を見ながら小太郎は内心では気が気でなかった。




(京都は…あの……)
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