華籠恋謳
□compleanno
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「おーい幸〜!」
また来たでござる・・・
「・・・前田殿」
相も変わらず、屈託のない笑顔で、こちらに寄ってくる
長い髪を束ね、奇抜とも呼べる恰好で夢吉殿を連れ歩く・・・前田慶次殿
「まだ朝でござるよ?」「うん、朝で良いんだよ。」
「?」
鍛練の最中だった為、動きを止めじっとしていると冬の風で汗がひいていく
「・・・っ」
「お?冷えちまったか?ごめんな」
そう言いながら自らの上着を脱いで某の肩に掛ける。
・・・大きいでござるな。肩幅がかなり余る・・・
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