男女遊戯
□愛し君へ〜男子校の姫和子と女子校の女帝〜・零
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新クラスの発表もあり、よくつるんでいる二人と同クラスになった日の夕刻
彼は、運命の出会いをした―…
「それで?一目惚れしちまったってワケかい」
「ああ……ビビっときたどころか雷が落ちたぜ!」
「……」
窓際の机に三人集まって、何やらぎゃあぎゃあとわめきたてているのが今回の騒動の中心、長曾我部元親。そしてその友人、前田慶次と風魔小太郎である。
「何処で!」
「いや…本屋で」
「で?どんな子?」
「ちょっとキツそうな顔してんだけど凄い美人でよ…すげぇ難しそうな本買ってたな」
「……」
「へぇ〜」
「でよ、制服が…」
「お、って事は学校も分かってんじゃないかい、もう押し掛けちゃいなよ!」
ばしっ!と元親の背中を叩いた慶次だったがはぁ…と溜め息を吐いた元親の態度に首を傾げる
「?」
「どうしたんだい?元親」
「いや……隣の女子校のだったんだよな……それが」
その言葉にばっ、と慶次は窓の向こうを見て叫んだ
「あの女子校?!」