遊戯咏

□変わりゆくココロ変わらないモノ
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「元就は俺の嫁だ!!」
「何を抜かすか馬鹿が」






今やこんな発言をしようものなら手に持った分厚い本の角でぶん殴られる、そんな関係の高3コンビな訳なのだが、幼なじみであるこの二人の昔の姿を知る者は本人達とそれぞれの家族しか居ない…










「元就、見てごらん懐かしいだろう?」

生徒会の仕事を片付け、元親のバイクの後ろに乗せて貰って帰って来た元就が居間に入ると其処では兄がアルバムを広げていた


「…どうなされたのですか兄上、このような物何処から……」
「押し入れの段ボールに詰められていてね、つい懐かしくて引っ張り出して来てしまったよ」
「……」


道理で最近見かけなかった筈だ、と不意に懐かしさが込み上げて来て元就はテーブルの上に積まれたずしりと分厚く重いアルバムを目の前に置いてゆっくりめくり始めた
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