遊戯咏

□落花流水・拾
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早朝5時

 

政宗はふと目を覚ました
 

(……喉渇いたな)
 

 

慣れないベッドで寝たせいか変に目が冴えてしまい、ホテル特有の乾燥感で喉の渇きをおぼえた政宗は眠る二人を起こさない様に備え付けの冷蔵庫の扉を開いた 

 

(……なんだ、あんま良いのねぇな)
 
 
 
確かエレベーターに行くまでの道程に自動販売機があった、と思い出すと鍵と小銭を持ち静かに扉を開けた 
 

 
 
ガチャ。
 
 
 
 
(?今何かもう一つ音、が……)
 
 
 
見ると隣の部屋の扉が同時に開いた様で此方からは扉に隠れて見えなかったが扉が閉まるにつれて見えて来たのは
 
 
 
 
 
 

「…………」
「おいテメェ等ちゃんと布団で寝ろ…よ…」
 
 
 
パタ、ン
 
 
 
二つの扉が同時に閉まった瞬間、政宗は叫びかけたが大きな掌で塞がれた
 
 
 
「大声出すな、あいつらが起きる」
「…っか、たくら。何でテメェが此処に居て前田と元親の部屋から出てきてやがる!」
「……説明はしてやる、とりあえず…飲むモン買いに行くか」
「……」
 
 
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