小説

□友達ごっこ
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久々にゴールドは俺のところに来た
俺は普通にそれを受け入れて家にいれる
その時外を見たらぽつぽつと雨が降ってきていた
灰色の空にゴールドは余りも不釣り合いで何か違和感を感じた
そして何故きた?と聴くとゴールドは苦笑して雨が降りそうだからといった
こうして雨が強くなっていく中俺らはいつも道理の会話をする
俺の一言にゴールドが突っかかってきたり、最近クリスが忙しくて構ってくれないと話していたりした
しかししばらくするとゴールドが静かになってくる

「…シルバー」
「何だ?」
「…あのさ…」

雨男に消えそうな声が聞こえる
いつもと違うゴールドに俺は戸惑っていた
どう接すればいいかわからない

「…っ、やっぱなんでもねぇ!!」

そして大きな音を立てて俺の目の前からゴールドは去っていった
何をしたかなんて覚えていない
むしろ馬鹿などとも言われるようなことも言ってはない
そして俺はあいつを意図的に泣かすことなんて出来ほど大物でもない

俺にいまできる選択肢は…2つ
無視するか…追いかけるか
俺からしたら後者以外を選ぶことはありえない

いつの間にか見えなくなったゴールドの背を追った

強くなる雨が顏を打ち付けていたい
雨に打たれた地面も緩く、足をとられ何回も転びそうになった

「ハァッ…ハァッ…っ」

そしてやっとのことで見つけたゴールド
しかしゴールドは俺を見るなりその場から逃げ出した
俺はすぐにゴールドの肩を掴み俺の方へ向かせる


「何故…逃げた」

すぐに問い詰めるのもどうかと思ったがそんなことを考えている余裕はなかった
ゴールドは下唇をかんでうつむいている
俺は両頬をを掴んで上を向かせるとうっすらと膜のはった瞳が映った


「…」
「言いたくないか?」

ゴールドは少し頷く
俺はそんなゴールドがとても小さく見えて抱き締めた



「…痛いんだ」
「…」

ゴールドはそう呟いた
消えようなとても弱々しい声で

「考えると苦しくて、触れると嬉しいのに寂しい
近すぎて、一緒にいるのがいたり前で…
じゃあこのままでいいじゃん、って思うと泣けてくる
でもこのままじゃ誰かの所に消えちゃって、遠くの手の届かないところに行っちゃうんじゃないか不安で
結局自分が何をしたいか分からなくて…」

辛いんだ、とこいつは言って俺の服を握りしめた
雨がザアザア降り注いでもう服のしたまで濡れている
ゴールドの顏には涙な雨かわからない水滴がいくつもついていた
”親友”である俺にできることはあるか、と考える
しかしこうやってきくことしかできない気がした


お互いになにもできない

素直になるとか、本当のこととか…
そういうのじゃなくて、分かっているからこそできない

俺の頬に雨以外の滴が伝った


***
シリアスです\(^o^)/
このシリアス苦手な管理人がシリアス頑張りました
まぁこの話は多分くっつくことのないシルゴみたいな←
好きだけど、付き合うまでいけない感じです
でもゴールドは好きすぎて辛い、それをみるシルバーも辛い
結局エンドレスなシルゴの悲恋小説(..)

鬼魅城様のとこ参照イラストです。




管理人は多分は出欠多量で死ぬと思います←
ゴールドの可愛さに悶えました
あぁ、もう…こんな小説じゃ勿体無いイラストです


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