04/21の日記

10:28
どこまでも、いつまでも
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※藤丸立香成り代わりは3

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・捏造設定、ご都合主義あり、一部ちゃんねる形式あり
・奏章Uネタバレ全開です
・復讐者クラスサーヴァント特にエドモン、ジャンヌオルタ贔屓
・エドモン✕成り代わり主+ジャンヌオルタが基本です
・視点がころころ変わります
・前作の続きから
***



「阿鼻叫喚だな」
「当然!私とサリエリとエデとマスターちゃんの渾身の合作だから」

スクリーンに映っている掲示板を眺める。
今日は仕事の休息日だ。
俺の言葉にそう返すのはジャンヌ・オルタ。

「やりましたね!立香!」
「ありがとう、エデ。サリエリも協力してくれて助かったよ」
「構わない」

掲示板の内容は俺の恋人である藤丸立香がガイア側の英霊に配った物に対する悲鳴。
それは人類最後のマスターであった彼女の『記憶と記録』。

「感覚まで追体験させなかったのは優しさだよね。後、確固たる意志で拒否すれば止まるものだから」
「要するに好奇心に負けて石に触らなければ良いのよ」
「お前はガイア側の英霊を恨んでいるのか?」
「別に恨んではないよ。ただもう余計な口出しはされたくないし。アラヤのみんなと気持ちは一緒だから」  

サリエリの疑問は当然だ。
昔の彼女ならこんな事はしなかった。
以前の彼女ならば。

「あの旅路の事を良い思い出として簡単に流されたくないんだよね、私」
「それはそうよね」

ガイア側の英霊達はまだ気がついていない。
ここにいる藤丸立香のクラス適性を。

(残酷な事だな)

そのクラス適性はアヴェンジャーとキャスター。
そう、彼女の適性クラスは自分達と同じ復讐者なのである。

(アヴェンジャーの藤丸立香。世界のシステムに対して報復を行ったもの)

人理に対して中指を立てる。
それは藤丸立香の建前であり、彼女の最終目標地点はあの時から決まっていた。
別世界のマーリンとの話し合いを終えたあの時から。

(だが、それでこそ我が運命) 

それは復讐者クラスのサーヴァントとして座に登録されること。
オレの星であり共犯者であり恋人である立香はあの試練の前からアヴェンジャーの在り方を誰よりも理解していた。
それでも、あの壁は、人理は、世界は、一部を除いたアヴェンジャーを拒んだ。

(しかし、えげつないものになったな)

だから、彼女はガイアの誘いを蹴った。
そんな立香の報復に手を貸したものがいる。
その名前は『エデ』。
英霊未満である彼女はずっと我が運命の元にいたのだ。

(立香の記憶と記録。それにジャンヌ・オルタとエデの補完。それらを彩るサリエリの音楽。まあ、阿鼻叫喚にもなるものだ)

ジャンヌ・オルタ曰く、エデはずっと俺の中にいたらしい。
そして、あの試練をきっかけに立香と他のアヴェンジャーに存在を認知された。
そして《決意の俺》が本人の同意を得て恋人である彼女に託した。
彼女が正規英霊ではないからこそ出来る荒業。
その証拠に今でも俺一人ではエデの存在や声をを認知することは出来ない。

「今回は本格的なやつにしたから」
「そうね。現世でしたやつはマイルドバージョンだったけど、英霊相手に手加減はいらないでしょう」
「人間相手にもやったのか……」

サリエリはアヴェンジャーの中では比較的穏やかで良識的だ。
なので、その反応にもなるだろう。
そう、このテロ行為に等しいものは何度か現世で行われている。

「行動に干渉されるのは本当に嫌だから」
「暫くは大人しくなると思いますよ」

現世で出したものは小説や漫画だったのでまだマイルドなものだった。
今回は本人達の記録と記憶なので精神面のダメージは計り知れない。

「ガイアが良く許したな」
「抑止力には人の心が分からないからね」
「それもそうか」
「折角だから、新作でも書こうかしら」
「わたしも手伝います」

その事に関して心を痛める者はこの場にはいない。
アヴェンジャーらしいといえば実にアヴェンジャーらしいのだが。
そんな事を考えながら、俺は新しいコーヒーを淹れる為にコタツから立ち上がるのだった。



***



復讐者たちのお土産について


143ななしの英霊

例の石のせいで
一部の座が死屍累々


144ななしの英霊

星見台組、大丈夫か〜?


145後輩

流石、先輩です!


146ななしの英霊

そういえば、後輩ちゃんは大丈夫だったのか


147ななしの英霊

星見台組、応答がないな


148ペガサス

復讐者の自分から聞いていましたが
想像以上にえぐかったです


149ななしの英霊

お、ペガサス


150後輩

大丈夫です
先輩から決して石には触れないようにと忠告を貰っていたので
代わりに特別な合同作品の薄い本とCDを貰いました


151ななしの英霊

あ 配慮はあったんだ


152ななしの英霊

まあ、後輩は人類最後のマスターにとっては特別扱いだろうし


153ななしの英霊

そういえば、ペガサスと復讐者クラスの自分はどんな関係になっているん?
一応別側面の自分自身だろう?


154ななしの英霊

それな


155ななしの英霊

どうなの?


156ペガサス

肉体的には切り離されている存在です
精神的にコンタクトを取ろうと思えば取れる感じですね


157ななしの英霊

ほーん


158ななしの英霊

別側面なのに肉体は別なのか


159ななしの英霊

多分抑止力との契約関係かな


160ななしの英霊

おそらくな


161魔術王

やっと終わった……


162ななしの英霊

ある意味の元凶が来たぞ


163ななしの英霊


人理修復強制ツアーに参加させられた魔術王さんだ!


164ななしの英霊

お前らwww


それでは元凶、感想は?


165魔術王

今復讐者の座がある方に五体投地している


166ななしの英霊




167ななしの英霊

順当
俺も薄い本の方を見たけどそれでもキツかったからな


168ななしの英霊

そういえば、石の方は星見台関係者に配られたけど薄い本と円盤はガイア関係者全員に配られたのは何故?


169ななしの英霊

布教活動らしい
何でも人類最後のマスターと黒聖女の趣味


170ななしの英霊

現代人の人類最後のマスターはともかく黒聖女ェ……


171ななしの英霊

この作者の一人であるジャニナ星の王女って誰?
こんな英霊、復讐者クラスにいた??


172ななしの英霊

あ、それは気になった
他の英霊はなんとなくペンネームで分かるけどそれだけは意味不明


173ななしの英霊

まずジャニナ星って何?


174ななしの英霊

星見台限定の英霊か?


175ななしの英霊

後輩とペガサス、心当たりは?


176ななしの英霊

魔術王がハブにされていて草


177ななしの英霊

だって、謝罪中らしいし……


178ななしの英霊

邪魔は良くないな


179ペガサス

心当たりはありませんね
後輩、あなたは?


180後輩

私もありません
憶測ですがおそらく、共犯者さんの関係者だと思います


181ななしの英霊

根拠は?


182後輩

共犯者さんはマスターである先輩と一部のサーヴァントの前にしか姿を表さないので
私も直接言葉を交わしたのは片手の回数ぐらいです


183ななしの英霊

少な


184後輩

ペガサスさんはどうですか?


185ペガサス

わたしも直接言葉を交わしたことはありませんね
あの男、人類最後のマスターの影にいることが殆どでしたし


186ななしの英霊

ガチじゃん


187ななしの英霊

マスターガチ勢の鑑


188後輩

実は今回の同人誌で初めてイドでどんな試練が行われていたのかを知ったんです
あの時、どんな会話を経てアヴェンジャーの皆さんが退去という選択をしたのかは殆どの人が知らなかったんです
当事者である二人の伯爵さんと先輩本人も話したがりませんでしたから


189ななしの英霊

あー、そうなのか


190ななしの英霊

まあ、あの内容なら納得


191ななしの英霊

イドのお話はな


192ななしの英霊

カモミール、ナイスフォローだった
しかし、その会話の後にすぐに決意の共犯者が召喚されたのは笑った


193ななしの英霊

そりゃ黒聖女も呆れますわ


194魔術王

あの時、決意の伯爵を召喚出来たのはまさに彼女の意地が世界の思惑を超えたんだよ


195ななしの英霊

お、魔術王


196ななしの英霊
 
謝罪はもう良いのか?


197ななしの英霊

しかし、どっちの共犯者も復讐者向いてねーと思いました(イドの感想)


198ななしの英霊

本当にそれ


199ななしの英霊

復讐者クラスの奴らってそんな感じなサーヴァントが多い気がする


200ななしの英霊

確かにな


201ななしの英霊

なんというか黒聖女がツッコミ役になるのも必然的というか……




***



「うん。絶好調!」

荒野。
そこには私と二人の巌窟王がいた。

「エドモン!イドモン!どう?」
「扱いに問題はなさそうだな」
「抑止力にワガママを言った甲斐があったな」

因みに私とイドモンとの関係だが、共犯者であることは変わらない。
元々、同じ巌窟王なのだから。
彼の知り合いであるエデも私の好きにすれば良いと背中を押してくれたしね。
私は嬉しくて二人の巌窟王に抱きつく。
やっと私は長い旅路の果てに幸せを手にすることが出来たのだ。


(夢色の炎。その新しい炎を纏い、星であるあなたは復讐者たちの元へ帰ってきた)
「アンタはいつも楽しそうね、エデ」
『ええ。だって、こんな素敵な物語をかぶり席で見続ける事ができるもの』

ジャンヌ・オルタと話す一人の女性。
彼女の名前はエデ。
巌窟王と同じく藤丸立香の共犯者である。

「あれだけあの子の側にいたのにまだ飽きないの?」
『あなたは星(マスター)を見る事に飽きたの?』
「……それは」
『いつも、いつまで見ていても飽きないもの。たとえ、見えなくても当たり前のようにあるもの』

それが星というものだ。
エデはずっと側で見続けていた。
だからこそ、どちらの気持ちも痛いほど分かっていた。
けれど、自分に出来ることはあまりにも少なかった。


(……こんな事を頼むのは間違いだと分かっている)

藤丸立香の意地によって喚び出された巌窟王モンテ・クリスト。
彼もまた巌窟王である。
そんな彼は自分に頼み込んだのだ。

(我が運命と共にいてほしい。いつかくる未来をより確実なものにするために)

別世界の花の魔術師が繋いだ縁。
いつかの未来で行われる聖杯戦争。
その未来を確実なものにするために。

(あの子を他の者に渡したくない。そう素直に言えば宜しいのに)
(……)
(貴方の提案に乗ります。わたしもあの子の側にいたいと思いました)

藤丸立香。
人類最後のマスター。
そんな一般人がまさかこの復讐者に惚れるとは思わなかった。    

(きっと立香は本懐を成し遂げる) 

エドモンの側にいた自分は知っている。
藤丸立香と別世界のマーリンの会話を。
そして、彼女はカルデアの召喚を利用してこのモンテ・クリスト伯爵を喚んだ。

(その時が楽しみ)

もう復讐は始まっている。
きっと彼女もまたまっすぐに恩讐の道を歩いて行くのだろう。
彼女が愛している他のアヴェンジャー達と同じように。



藤丸立香は歩き続ける
 (その身に纏うは夢火)



***

とりあえず本編は完結
イドモンの扱いは迷ったけどこういう扱いに落ち着きました
気が向けば番外編やクロスオーバーをちょこちょこ書いて行く予定です
以下、いつもの

◯藤丸立香成り代わり
人類最後のマスターに成り代わり、アヴェンジャー達の愛を貫いた星
めでたくアヴェンジャーのサーヴァントとして就任した
夢火を扱って様々な武器を扱うアーツ系アヴェンジャー
恋人の巌窟王及び同志である復讐者に対しては独占欲全開
主にエデと一緒に小説を出版していた
ある目的の為、この世界のアラヤがある程度落ち着いたら別世界にも関わりたいと考えている

◯巌窟王(エドモンとモンテ・クリスト)
どちらも藤丸立香成り代わりの恋人であり共犯者
ガイア側のテロ行為に関しては特に何も思っていない
似たような事を受肉時代にもやったので
なお、カルデア時代は特定のサーヴァントとしか関わらなかった(特にエドモン)
初めは藤丸立香成り代わりがアラヤの仕事をすることに難色を示していたがその真意を聞いて一緒に仕事をすることにした
基本的にはエドモンの姿でいるが、モンテ・クリストになったり二人に分裂することも可能
エデとの関係は良好だが、彼単体ではその存在を認識出来ないという欠点がある

◯エデ(ジャニナ星の王女)
英霊未満な藤丸立香成り代わりのもう一人の共犯者
英霊の座にはアヴェンジャークラスが共通で使える宝具として登録されている
イド以降、ずっと彼女の側に居続けていたのでトータル時間では一番彼女の側にいた存在でもある
基本的に藤丸立香成り代わりの味方であり、彼女の仲間には優しい
かぶり席で藤丸立香成り代わりの旅路を見続ける為に正規英霊の話を蹴った猛者 
同人活動では全体的な補佐を担当
二人の受肉時代には藤丸立香の身体を借りて実況動画を投稿していた
ジャニナ星の王女はお気に入りのハンドルネーム
復讐者陣営の中で一番魔術に明るい存在でもあり、石の術式は彼女が刻んだ

◯ジャンヌ・オルタ
アヴェンジャークラスのツッコミ
今回の被害者でもあり加害者でもある
同人活動が生きがいになっており、受肉時代にはとうとうゲーム開発にまで手を出した
薄い本を書くのは好き、藤丸立香成り代わりと合同本を良く出している
読むのは藤丸立香成り代わりの影響を受けたのでわりと雑食
エデとも仲が良く、エドぐだが二人っきりになっている時は女子会をしている
サリエリに楽曲制作を頼んだ

◯サリエリ
復讐者のサーヴァント
ジャンヌ・オルタに頼まれて音楽を作り上げた
最近は周りの影響を受けて現世のサブカルチャーに(主にボカロ)興味を持ち始めた
今回のテロ行為に驚きつつも止めようとはしなかった

◯マシュ
永遠の後輩
テロ行為の被害には遭わなかった
今回の事件でイドで何が起ったのかを知り、アヴェンジャー達が退去した理由を知った
なお、新所長や職員はイドの経緯を知っていたが、藤丸立香成り代わりがマシュに対しての口止めを頼んだため、生前の彼女は何も知らなかった

◯ロマニ
自分がいなくなった藤丸立香成り代わりの旅路を見て五体投地した
なお、藤丸立香成り代わりがエドモンと恋人として付き合い始めたのは1.5部の頃なので二人が恋人関係なっていてかなり驚いた
とりあえず、今はお詫びの品を考え中
カテゴリ: 藤丸立香成り代わり

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