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□TAXI
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タクシーの運転手さんに
一言、自分の住所をつげると
次に逢う約束もせず
君は僕に手を振った。
『 …じゃあね…。ゆちょん 』
君は寂しそうに笑った
俺と名無しさんが出逢ったのは二年前。
宿舎の近くのお洒落なバーでだった
俺と名無しさんの気持ちが通じ合うのに
そう時間はかからなかった
でも、名無しさんは
人妻だった。
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