main-dream-

□TAXI
1ページ/7ページ





タクシーの運転手さんに

一言、自分の住所をつげると


次に逢う約束もせず

君は僕に手を振った。






『 …じゃあね…。ゆちょん 』






君は寂しそうに笑った










俺と名無しさんが出逢ったのは二年前。


宿舎の近くのお洒落なバーでだった



俺と名無しさんの気持ちが通じ合うのに

そう時間はかからなかった







でも、名無しさんは









人妻だった。



















.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ