text
□infinite loop
1ページ/1ページ
「祀木、大丈夫?」
ドアを開けて部屋の中を見ると、祀木はベッドに横になっていた。
若干苦しそうに呼吸をしている。熱でもあるのだろうか、顔が少し赤かった。
つまり祀木が風邪をひいたってこと。
いつもなら授業の後直ぐ生徒会室に来るのに今日はいなかったから何事かと思った。
ホームルームに行ったら案の定体調不良で帰ったと言われて、今に至るわけだ。
「寝てるのかな、反応ないや」
起こすのも悪いだろうからわざわざ言う気はないけど、まあ家の人には許可とったからいいよね?
とりあえず熱をはかってみようと祀木のおでこに手を当ててみた。
ぼくの手が冷たいのか祀木の熱が高いのか知らないけどとにかく熱かった。
何度かな、39℃は越えてるよな、うん。
そのままひとりで葛藤していると掠れたような声が聞こえた。
「クリス…先、輩?」
「あ、ごめん…起こしちゃった?」
「いえ…大丈夫、です」
言動はいつも通り。
普段の礼儀正しい祀木だ。
だけどぼくにとって今の祀木を見ているのが少し、いやかなり辛かった。
寝てる間に熱かったのだろう、服のボタンが二つ目まで開いていて、それに加え風邪の熱により息も乱れてるわけであって。
何と言うか、色っぽい?
いやいや何を考えてるんだ、ぼくの馬鹿!!
祀木はぼくの後輩だぞ?
そんな可愛い後輩が風邪で苦しんでる時にこんなこと考えるだなんて!!
「…どうかしました?」
「な、何でもないよ!!」
明らかに不自然だろ。
祀木は不思議そうに首を傾げながらぼくを見る。
「あ、そ、そろそろ帰ろうかなっ、迷惑だろうから、じゃあまた学校で!!」
かみかみな台詞を読むように言って立ち上がろうとした時だった。
本来ならそのまま挨拶をしてその場をしのぐはずだったのに、予想外に服を引かれてしまったためにベッドに転倒してしまったのだ。
目を開けたら祀木の顔が目の前にあったからきょどるどころではない。
すみません、と申し訳なさそうに呟く姿を見たら、ぼくの中のリミッターは軽々と外れてしまった。
「…祀木」
「はい?」
「汗かくとさ、熱が下がるんだってね」
途端に動きが停止して、徐々に顔が青ざめていくのが見てとれた。
拒否されてもそのままラウンドに入っちゃったけど、ぼくは悪くないよ。
その次の日、今度はぼくが風邪を引いて、祀木に散々文句を言われたのはまた別の話。
infinite loop
(それでも繰り返すのは)
(お前が好きだからだよ)
――――
祀木を後輩のように可愛がるイケメソ栗須先輩″とのことで…
あ、あれ?
おっかしーなぁ。
どう考えても可愛がるの意味が違うよなこれ←
栗須先輩が全くもってイケメソじゃないし…orz
何故風邪引きネタになったのかも理解できない件。
オワタ(^q^)←
こんなへぼ小説でよければどうぞ持ち帰ってやってください^^
堀川ゆず気様のみ持ち帰り可。あ、返品可です←