戦国BASARA

□七夕
3ページ/4ページ


「…政宗殿には夢がないのでござるか?」
「現実主義なだけだ」
「俺だったら、幸村に会うためならなんでもやるけどな」
「なっ…」
「どんな仕事でも幸村のためならやる」
予想だにしなかった返答が頬を熱くさせる。
「ま、その分ご褒美は貰うけどな」
不適に笑うその顔はなによりも幸村を翻弄させた。
「破廉恥でござるっ!」
「はは、
   顔真っ赤だぜ?」
「政宗殿っ!」
「行こうぜ、あっち
  お前がいねえとつまんねぇ」
「っ…」
不意に出された手を間を空けて取る。
刹那力強く握り返される。
それが「絶対に離さない」といっているようでなにも言えなくなった。



end
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ